Google 検索順位を上げるための、自力対策
現在の検索アルゴリズムを前提にして、ウェブサイトへのSEO対策としてやるべきことを6つにわけて、ご紹介します。Webサイトの内容を最適化する参考にしてみましょう。
1.ターゲットキーワードの選定
まずやるべきなのが、「ターゲットキーワードの選定」です。どのキーワードで上位表示するのかを決めていないというのは、ゴールの見当たらないままマラソンを走っているようなものです。
キーワード選びも「何を選んでもいい」という訳ではなく、ご自分のビジネスに合った的確なキーワードを選ぶ必要があります。そうすることで、よりコンバージョンにつながりやすいキーワードで上位表示を狙え、競合よりも優位にマーケティングを進めることも可能です。キーワードプランナー等のツールを使ったり、実際の検索結果を比較したりして、あらかじめどのキーワードでSEO対策を行うのか決定します。
① 3つのキーワードから考える
一般的に、キーワードは、検索数やコンバージョン率から大きく3つのカテゴリに分けられます。
ビッグキーワード
検索数が多く、競合も多い単語1つのキーワードです。「クレジットカード」「脱毛サロン」などが例としてあげられます。さまざまな目的で検索しているユーザーが多いので、このキーワードからのコンバージョン率は比較的低めです。
ミドルキーワード
2~3語のフレーズで検索される、検索ボリュームが絞られたキーワードです。「クレジットカード 比較」「脱毛サロン おすすめ」などです。ある程度検索意図が具体的になるのでコンバージョンも期待できますが、それでも競合が多いのが特徴です。
スモールキーワード(ロングテールキーワード)
ミドルキーワードよりも具体的な検索ワードです。「クレジットカード 限度額 比較」「脱毛サロン 新宿 おすすめ」などです。検索ボリュームが一気に少なくなりますが、コンバージョンに近いユーザーが検索するワードなので、より高いコンバージョンが見込めます。
各キーワードを例を交えると下記のようになります。
カテゴリー
|
キーワード
|
検索ボリューム
|
---|---|---|
ビッグキーワード | クレジットカード | 246,000 |
脱毛サロン | 18,100 | |
ミドルキーワード | クレジットカード 比較 | 14,800 |
脱毛サロン おすすめ | 3,600 | |
スモールキーワード | クレジットカード 限度額 比較 | 20 |
脱毛サロン 新宿 おすすめ | 10 |
ビッグキーワードで上位表示を狙うのは難しいので、ミドルキーワードとスモールキーワードを上手に組み合わせるのが有効な考え方です。
② ユーザーが求めているものを考える
ユーザーがコンテンツを探すときに検索しそうなキーワードという観点でも洗い出しましょう。Search Consoleヘルプでは以下の例示が示されています。
そのトピックについてよく知っているユーザーは、よく知らないユーザーとは異なるキーワードを検索クエリで使用するかもしれません。たとえば、長年のサッカーファンは「国際サッカー連盟」の略語である「fifa」というキーワードで検索し、新しいファンは「サッカー プレーオフ」のようなより一般的なクエリを使用するかもしれません。
こういった検索行動の違いを意識してキーワードを決めると、より多くの流入が期待できるでしょう。
2.ターゲットキーワードに見合った質の高いコンテンツの作成
ターゲットキーワードを設定できたら、そのキーワードを盛り込んだ質の高いコンテンツを作成します。現在のSEO対策では、この「質の高いコンテンツ」というのが非常に重要です。先述したSearch Consoleヘルプでも、『人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、このガイドで取り上げている他のどの要因よりもウェブサイトに影響を与える可能性があります。』と述べられているほどです。
ただ、質が高い = 網羅性が高く、ボリュームの大きいコンテンツというだけではありません。「ユーザーにとって役に立つ情報が掲載されているか」という点が求められます。役に立つ情報は、多くのユーザーに閲覧されて被リンクが集まり、Googleの評価も高めるという仕組みです。
コンテンツの質を高めるために、以下のポイントを意識して内容を構成してみましょう。
① わかりやすく、明快なテキストにする
コンテンツの内容を構造化し、見出しや箇条書きを使ってわかりやすく整理します。文法の間違いのない、読みやすいテキストを心がけます。また、コンテンツの量も、テーマの内容を説明するのに過不足のない適切さを目指しましょう。長すぎてもコンテンツのテーマがぶれて分かりにくくなりますし、コンテンツ量が少なすぎればページの目的を達成できません。
② 新しい独自コンテンツを作成する
既存コンテンツのコピーではない、自サイト独自のコンテンツを制作します。
③ 専門性と権威性を明確にする
できれば、そのコンテンツの執筆者情報を明確にし、記事の専門性と権威性を表しましょう。ユーザーの信頼度を高めることができます。
3.内部施策の実装
コンテンツの内容を作成したら、htmlを検索エンジンに向けて最適化する内部施策を行います。具体的には、以下の対応を行いましょう。
① サイト全体に関する内部施策
サイト全体に共通する項目として、以下のうち対応できていないものがあれば設定を見直しましょう。いずれもユーザービリティ向上にも繋がる施策ばかりです。
URLの正規化
統一するURL表記を決め、301リダイレクトを設定する
エラーページの見直し
広告を表示しない、検索ボックスを入れるなどユーザービリティを意識する
sitemap.xmlとrobots.txtを設定する
クローラーの巡回を促すために必要
パンくずリストの設置
アンカーテキストリンクで設置、構造化マークを行う
サイト内リンクの整備
サイドメニュー・フッター部分に関連ページへのリンクを設置する
表示速度の改善
googleのツールに従い最適化
モバイル対応
スマホページの作成
② 各コンテンツごとの内部施策
タイトルタグ
キーワードを盛り込み、クリック率を意識する
hタグ
キーワードを適切に盛り込み、コンテンツを階層化する
ディスクプリクションタグ
コンテンツの内容を要約し、キーワードを適切に盛り込む
altタグ
画像の内容を適切に置き換える単語を設定する(キーワードの盛り込みはNG)
4.被リンクの獲得
しかし他サイトからの被リンクをGoogleは評価します。そして、評価した被リンクをGoogleは順位決定要素に使いますので、他サイトからの被リンクは基本的に検索順位を上げるために良い影響を及ぼします。
しかし、自然に発生した被リンクはナチュラルリンクと呼ばれ、それが多いほど質の高いコンテンツと見なされます。わゆる「口コミ」のような役割を果たすのです。
被リンクを獲得するためには、他の人に共有したくなるほどの良いコンテンツを作る必要があります。卵が先か鶏が先かという話になりますが、良いコンテンツを作れば自ずと被リンクが獲得できるとも言えます。被リンクについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
5.SNSでの拡散
被リンクを獲得するために重要な意味を持つのが、SNSです。多くの人に「拡散」できるのは、SNSの強みです。各コンテンツにSNSへのシェアボタンを埋め込むなど、良いと思ったコンテンツを気軽に拡散してもらえる体制を準備しておきましょう。GoogleはSNSの評判を1つのシグナルとして見ています。SNSで被リンクがなくても言及されていることを「サイテーション」といいます。
SNS上でたくさん良いサイテーションがあると、順位を上げる助けになると考えられます。SNSで拡散されたサイテーションについて詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてください。
6.ページの表示速度を速くする努力も必要
特に対策を始めたばかりのビギナーが盲点になりやすいのが、ページの表示速度です。Googleはページの表示速度をランキング要素に組み込んでいることを2010年4月に公表していますので、ページの表示速度を速くすることが、順位を上げるための1要素となります。特にモバイルは表示速度が重要とされており、取り組みは順位を上げるだけでなくUXの観点からも推奨されます。
また、Googleは、表示速度が遅すぎるサイトをクロールしない可能性があります。表示速度が遅いサイトをクロールしないのは、サーバー負荷がかかってしまい、クライアントのサーバーがダウンされてしまう可能性があるからです。クロールされないサイトはインデックスされず、検索順位があがることはありません。ページの表示速度は注意する必要があるのです。
ページの表示速度を上げる施策はエンジニアの協力が必要になることと思いますが、どんな施策がページの表示速度を知っておくことも重要です。ページの表示速度を速くする施策は下記記事を参考にしてください。
以上
企業のYouTube活用! メリットからノウハウ・事例まで
YouTubeを視聴することは、日常生活の一部といえるほど浸透しつつあります。このトレンドは企業にとっても大きな影響があり、企業がYouTubeを活用する必要性が高まっています。
今回は、企業がYouTubeを活用すべき理由から実際に運用するためのノウハウ、実際にYouTubeを活用している事例をご紹介します。
■目次
- なぜ企業がYouTubeチャンネルを開設し、活用するべきなのか
- 企業のYouTubeチャンネル活用のポイント
- YouTube活用のKPIは?
- YouTubeアナリティクスの見方
- YouTubeチャンネルを活用している企業の事例
- まとめ
1.なぜ企業がYouTubeを活用すべきなのか
企業がYouTubeを活用する重要性は高まっています。ここでは、なぜYouTubeを活用すべきなのか、4つの理由をご紹介します。
利用者数・層が広がっている
全世界で見ても日本に限って見ても、YouTubeの視聴時間は増え続けています。日本では若者(10~20代)の視聴時間の伸びが顕著であり、総務省の2016年の統計では、休日にはSNSに次いで時間を費やすものまでに増加しています。
とはいえ、YouTubeは若者だけのものではありません。視聴者のデモグラフィックを見ると、比較的老若男女のバランスがよいという特徴があります。そのため、企業がYouTubeを活用できれば幅広い層にアプローチできる可能性があるのです。
動画コンテンツのハブになる
企業のマーケティングにおける動画の重要性も高まっています。実際に動画コンテンツをマーケティングに活用する企業も増えています。動画はWebサイトや各種SNSなどさまざまな場所に掲載できますが、YouTubeに企業のチャンネルを設けて集約しておくと、チャンネルを動画コンテンツのハブとして使えます。製作した動画をあらゆるチャネルに展開したり、過去の動画を蓄積したりできます。
データのコンテンツ改善ができる
これまでの企業のマーケティングにおいて、TVCMは「広告の王様」と呼ばれ、花形の存在でした。
しかしTVCMは多くの人にアプローチが可能で注目を集めやすい反面、効果測定がしにくいというデメリットがあります。Webマーケティングでは動画の視聴状況、視聴した人の属性などがデータとして分析され、蓄積されます。これにより明確な効果測定やPDCAが可能となり、効果的なマーケティングが可能になるのです。
ユーザーの検索行動がGoogleからYouTubeに移行している
これまで、ユーザーが欲しい商品や気になった商品を検索する場といえばGoogleが一般的でした。
しかし、CA Young Labの調査によると、10代の6割が動画を商品購入の参考にすると回答し、サイバーバズが30代の女性を対象に行った調査では、気になった商品やサービスをYouTubeで検索したことがあるユーザーは4割という結果が得られました。この結果からも企業がYouTubeを活用する必要性があるといえます。
2.企業のYouTube活用ポイント
それでは、企業がYouTubeチャンネルを解説する際にはどんなことに注意すればよいのでしょうか。ここではそのポイントをお伝えします。
コンセプトや目的を明確にする
まずはYouTubeチャンネルをどのような目的で、どのように活用していくのかを定めましょう。漠然と動画を作ってアップしていくのでは、ほしい効果は得られません。目的を持ち、それを達成するためにはどのような企画・コンテンツが必要なのかを考えましょう。
発信したい情報ではなく、ユーザーに求められる情報を提供する
企業のYouTubeチャンネルだからといって、企業が発信したい情報ばかりを配信するのは絶対にNG。情報として有益なもの、エンタメ性があり楽しめるものなど、ユーザーが見る価値があるものを提供したほうが、長い目で見てファンから愛され、効果を得られます。
YouTubeで見られる動画の特徴を押さえる
企業のYouTubeチャンネルにありがちなのが、単なるCM動画置き場にしてしまうこと。
しかし、TVCMとYouTubeで見られる動画は作法が違います。たくさんの人にYouTubeで動画を見てもらうためには、関連動画に表示されるようなタイトル付けや一目で内容が伝わるようなサムネイル、動画冒頭で離脱されないための引き込みなど、YouTubeならではポイントがあります。CM動画をアップしておくのは悪くないですが、しっかりとYouTubeに最適化した動画も作成していきましょう。
3.YouTubeのマーケティング指標は?
先ほど、Webマーケティングでは明確な効果測定が可能になるとお伝えしました。それでは、YouTubeをマーケティングに活用する際にはどのような指標を見ればよいのでしょうか。KPIとして使われる数字とその定義をご紹介します。
必ず見るべき指標
視聴回数
最もわかりやすい指標になるのが視聴回数です。そして広告表示回数にほぼ一致するので、広告費収入の目安に二も鳴るのです。
再生時間
どれくらい再生されたか、言い方を変えればどの時点で脱落されたのかも重要です。再生時間が短い場合、動画の内容を改善する必要がある可能性が高いです。この指標は、YouTube検索の順位や表示頻度に影響を及ぼします。
チャンネル登録者数
チャンネル登録者は、そのチャンネルの動画を継続的に視聴したいと考えていると捉えることができます。ある程度動画の再生回数が伸びるようになってきたら、チャンネル登録者数も指標のひとつとして取り入れてもいいでしょう。
表示回数
YouTube視聴者に動画が表示された回数のことです。YouTube内SEOなどの成果指標になります。
インプレッションのクリック率
動画がユーザーの目に触れて(=インプレッション)から、実際に視聴される率を「インプレッションのクリック率」と呼びます。サムネイルやタイトルの魅力が影響する指標です。
有料サブスクリプション登録者数
2018年11月より、YouTubeは「YouTube Premium」を開始しました。このプログラムは、ユーザーがYouTubeを広告なし・オフライン再生といった便利な環境で楽しめるといったメリットのほかに、オリジナルの映像作品を無制限に楽しめるサブスクリプションサービスです。このサービスに加入しているユーザーは、YouTubeのヘビーユーザーであると推測されます。
視聴者維持率
その動画がどれほど長く視聴時間を保てたのか示す指標です。YouTubeのレポートではチャンネル内の全動画の平均視聴時間や、YouTube上にある類似した動画の平均値と比較した相対的な視聴者維持率など詳細に教えてくれます。
4.YouTubeアナリティクスの見方
概要
最初は「概要」の画面が表示されています。ここでは総再生時間(前の期間と比較したチャンネルの総再生時間)、視聴回数(前の期間と比較したチャンネルの視聴回数)、チャンネル登録者(前の期間と比較したチャンネル登録者数の変化)といったデータを見ることができます。
視聴者へのリーチ
このページでは表示回数、インプレッションのクリック数、視聴回数、ユニーク視聴数といったデータを見ることができます。
視聴者の関心度
このページでは、総再生時間、平均視聴時間を確認できます。
視聴者の獲得
このページでは、ユニーク視聴者数(選択した期間内に自分のコンテンツを視聴した推定ユーザー数)、視聴者あたりの平均再生回数(期間内における、視聴者あたりのチャンネルの平均再生回数)、チャンネル登録者(前の期間と比較したチャンネル登録者数の変化)を見ることができます。
5.YouTubeチャンネル事例
ここでは、実際にYouTubeチャンネルを活用している企業の事例を紹介します。
事例1:マネーの亀【野村證券株式会社】
瀬戸弘司、カリスマブラザーズといったYouTuberを起用し、株式用語や資産運用をわかりやすく解説する動画を投稿しています。
事例2:耳そうじサロン eariss【イアリス】
耳掃除の動画はYouTube内で人気のコンテンツです。このYouTubeチャンネルは耳そうじサロンのアカウントですが、宣伝をするのではなく、耳掃除動画のみを提供しており、動画を楽しんだ視聴者が「こんなお店があるんだ」と興味を持つ仕組みになっています。潜在顧客にアプローチしている良い例です。
事例3:ザ・ホワイトデンタルクリニック
この歯科クリニックのチャンネルでは、実際の施述の様子を見ることができます。また、無料カウンセリングなど、このクリニックのアピールポイントも動画で分かります。
チャンネル登録者は3万人を超えており、潜在顧客をこれだけ抱えている歯科医院はなかなかありません。そして、この動画コンテンツは、一度作ってしまえば歯科医院のHPやSNSに掲載することができるので、総合的なWebプロモーションを実施する上でも便利です。
事例4:葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭
このチャンネルの大きな特徴は、葬儀屋オーナーがライブ配信でユーザーの質問に答えている点です。動画で所作や言葉遣いなどの細かい部分が見えるため、HPだけでは分かりにくいオーナーの誠実さがダイレクトに伝わります。葬儀会社はいざという時に潜在顧客から選んでもらうために、潜在顧客と信頼関係を気付くことが重要です。その方法としてYouTubeを活用しているよい例といえるでしょう。
6.まとめ
現在、YouTubeは動画共有サイトとして世界最大のユーザー数を擁しています。そのため、うまく活用すれば国内外の多くの潜在顧客へアプローチできます。自社ブランドやサービスが認知されないというお悩みを抱えている方は、ぜひYouTubeを活用してみてはいかがでしょうか。
YouTubeの動画を宣伝し、再生回数をアップする方法
1. YouTube動画の設定、機能を活用
宣伝効果を上げるために、まずはYouTube動画そのものをしっかり作る必要があります。
1-1. YouTubeチャンネルをしっかり作る
☆ポイント
閲覧者が「見やすく、アクションを起こしやすい」チャンネル作りを意識する
例 サンリオの日本向け公式チャンネル
イメージに合った画像が設定され、右上には公式サイトとSNSへのリンクを設定、「おすすめチャンネル」に自社の関連チャンネルが表示されています。
https://www.youtube.com/user/sanriojapan
1-2.ファンファインダーを使う
ファンファインダーとは、自分の動画を気に入ってくれそうな視聴者へ、無料でYouTubeからチャンネルの宣伝をおこない(関連動画に出やすくなるなど)、ファンを増やすことができる機能です。
アピールしたい動画を5つまで選べます。再生回数の多い動画や、特に見てもらいたい動画を選びましょう。
※ファンファインダーは登録者数が1000人以上になると利用できるようになります。
ファンファインダーについてはこちら
https://www.youtube.com/yt/fanfinder/ja/
2. YouTube動画のちょっとした工夫で再生回数アップ
動画にさまざまな工夫をすることで、視聴者に興味をもたせ、次の行動につなげやすくなります。
☆ポイント
2-1. 動画内にリンクを入れる(アノテーション、カード)
アノテーションやカード機能を使うと、関連サイトへのリンクを動画内に直接埋め込むことができます。購入ページへのリンクを入れるなど、さまざまな使い方ができます。
アノテーション・カードは動画ごとに設定する必要があるので、その動画で特にリンクさせたいページがあるときにおすすめです。
動画を自分のウェブサイトにリンクさせる方法
https://support.google.com/youtube/answer/2887282?hl=ja
2-2. 注目コンテンツ機能を使う
選んだ動画や再生リスト(新着動画など)をチャンネルのすべての動画に埋め込むことができます。動画の左下に表示されます。
アノテーションのように1つ1つすべての動画に設定する必要はありません。
注目コンテンツを有効にする方法
https://support.google.com/youtube/answer/6147702?hl=ja
2-3. 字幕をつける
字幕をつける設定をすると、自動的に日本語の字幕が生成され、外国語にも切り替えられます。移動中など音を出せない環境で見ている人にもわかりやすいです。
また動画編集ソフトなどでわかりやすい説明文をつけたり、動画中のセリフを強調したりすると、視聴者の興味をよりひきつけられます。
字幕を追加する方法
https://support.google.com/youtube/answer/2734796?hl=ja
2-4. タイトル、タグ、説明文を工夫する
YouTubeには海外のユーザーもとても多いです。そのため、「外国人にもわかる動画タイトルと説明を」つけると効果的です。
タイトルを「日本語/英語」とし、説明文も両方の言語で書きます。翻訳サイトを使えば、すぐに変換できます。
動画についての説明文も、かならずつけましょう。動画の制作者についての紹介や、公式サイトへのリンクもつけます。
2-5. 再生リストをつくる
自動的に次の動画を再生する「再生リスト」をつくることで、他の動画も連続で見てもらいやすくなります。
再生リストを作成する方法
https://support.google.com/youtube/answer/57792?hl=ja
2-6. クリックしたくなるサムネイルをつくる
動画がずらっと並んでいる中で、開いてもらえるよう目立つサムネイルにする必要があります。動画の内容やテーマをわかりやすく表現することはもちろん、インパクトある画像や色を使うなどさまざまな方法があります。
わかりやすいサムネイルの例
動画の種類やテーマに一貫性をもたせることは重要です。例えば企業のアピールが目的なら、企業に関連する動画だけをアップします。
2-8. 動画数を増やす
多くの人は、動画をいくつか見てから、おもしろい・役に立つなどと思い、チャンネル登録や動画で紹介されているものに興味をもつパターンがほとんどです。
定期的に動画アップし続けることは重要です。決まった時間に公開するなど、視聴者の生活に習慣づけるのも1つの方法です。
※ただ、数を増やすために無意味で質の低い動画や関係ない動画をアップするのは逆効果です。
2-9. エンドカードで行動をうながす
動画の最後の1コマや字幕、吹き出しなどで「良いと思ったらコメントください」「この動画も見てね」などと、一言お願いしファンを増やしましょう。チャンネル登録者数が多いほどチャンネルが評価され、動画の表示頻度などが高まります。
「高く評価」やポジティブなコメントがたくさん集まることで、動画の信頼性がアップします。
☆エンドカードで紹介すべきもの
※ただ、やりすぎは逆効果です。わかりやすく、シンプルなものにする必要があります。
2-10. チャンネル紹介動画を設定する
自分のチャンネルに登録していない人がアクセスしたとき、自動再生される動画を設定できます。自分のチャンネルをまだ知らない人向けに、特長を短時間で見せる動画にすると効果的です。
設定方法はこちら:新しい視聴者向けのチャンネル紹介動画
https://support.google.com/youtube/answer/3026513?hl=ja
3-1. Twitter
Twitterでは動画URLを載せるだけで、Twitter上で見られる動画に自動変換されます。
同じことに興味を持つ人をフォローし、フォローを返してもらうことで、自分のつぶやきをより多くの人に見てもらいます。
動画へ誘導するツイート例
3-2. Facebook
Facebookは文字数に幅があるので、企業やサービスに興味をもたせるための様々な使い方ができます。
3-3. LinkedIn(リンクトイン)
LinkedInはビジネスに特化したSNSで、専門家とつながったり商談をしたりできます。企業の技術アピールなど、専門的な動画の紹介に向いています。
3-4. LINEのタイムライン
タイムラインにYouTube動画のURLを貼り付けることで、自分の友人へ動画をアピールできます。公開範囲を設定すると、公開の有無を友人ごとに決められます。
4. ブログを活用する
ブログでは動画だけで説明しきれない部分や、さらにくわしい内容を掘り下げて紹介できます。
またそのとき話題のことや季節ごとと関連させられれば、一気にアクセスを集められる可能性があります。
☆ポイント
ブログやSNSでの宣伝は、効果が出るまでに時間がかかります。特にゼロから立ち上げたブログは、記事を増やして検索結果の上位に表示され始めるまでに最低3ヶ月かかることもあります。
あきらめず継続するうちに何かのきっかけで1つ記事にアクセスが集中すると、そこから紹介している動画のアクセスも伸びる可能性があります。
5. その他様々なサイトを活用する
5-1. はてなブックマークに登録する
おもしろいと思った記事を登録すると、ブックマーク3つで新着エントリーに掲載され、たくさんの人の目にとまるようになります。動画宣伝のためのブログなどの登録がおすすめです。
5-2. 掲示板サイトへ投稿する
関連する掲示板やさまざまな人が見る掲示板へ、色々な形で動画を投稿する方法です。
例
ハウツーなどのお役立ち動画を、解答として悩みサイトや質問サイトに投稿する など
※ただ、質の低い動画や書き込み方によっては低評価され、意図しない方向で広められるリスクもあります。
5-3. 投稿サイトを活用する
おもしろネタやバラエティニュースの記事を自分で投稿できるサイトに投稿し、アピールする方法です。
掲載前に審査のあるところが多く、ライター登録が必要などさまざまなサイトがあります。
例
5-4. バイラルメディアに掲載してもらう
バイラルメディアとはSNSなどの拡散力を利用し、話題性やインパクトある動画や画像、ニュースを記事にしたサイトです。
動画中心のサイトもあり、多くのバイラルメディアは話題性のあるネタを日々求めているので、問合せや募集ページから応募すると載せてもらえるかもしれません。
例
5-5. プレスリリースを活用する
企業などのニュースや新しい動きをPRできるプレスリリースサイトで、キャンペーン動画などを宣伝する方法です。有料サービスでは登録者へプレスリリースが配信されます。
プレスリリースサービスの例
6. YouTubeをさらに活用する
6-1. YouTubeアナリティクスで分析・改善する
YouTubeの無料分析ツールで動画のデータを分析することで、適した宣伝方法や改善点が見えてきます。
YouTube アナリティクスで分析できるデータ例
総再生数、視聴時間、再生機器、閲覧者の地域、アクセス元、コメント など
YouTube アナリティクスの使い方はこちら
https://support.google.com/youtube/answer/1714323?hl=ja
再生前や動画横に表示する有料広告です。細かいターゲット設定ができます。(自分の動画に関心を持つと思われるカテゴリを選び、そのターゲット向けにアプローチできる など)
AdWords での動画広告について
https://support.google.com/youtube/topic/3030592?hl=ja&ref_topic=2972865
6-3. 他のチャンネルやクリエイターとコラボする
自分のテーマに関連する動画を見ている視聴者を探し、そのチャンネルのクリエイターと交流する方法です。互いの動画にゲストとして出演し、プロモーションをおこないます。
YouTubeクリエイターコミュニティやSNSで、クリエイター同士交流しながら宣伝する方法もあります。YouTube Space Tokyoは、六本木ヒルズにあるクリエイター向けの施設です。
クリエイターズカフェやイベントで、他のクリエイターとのコラボレーションや情報交換ができます。その他セットやカメラなど機材を使えるプロダクションや最新設備を完備の編集スペースもあります。
チャンネル登録者数が5,000人以上になると、下記のような様々なサービスが使えるようになります。
6-4. 関連する他動画のコメントで宣伝する
「こんな動画もあります、よかったら見てください」など、関連する動画のコメントに書き込む方法です。
※ただ、あまりやりすぎると迷惑行為で通報される恐れもあるので、注意してください。
6-5. アイデアの募集や質問をしてユーザー層を広げる
コンテストやプレゼントなど、ユニークな企画で注目を集める方法もあります。おもしろい企画が話題になれば、視聴者が増える可能性があります。
その他、視聴者を増やすさまざまな方法をYouTubeが公開しています。
YouTubeクリエイターアカデミー
https://creatoracademy.youtube.com/page/course/get-discovered?hl=ja
まとめ
注目ではなく「対話」の時代へ。 主要SNSのアルゴリズムまとめ
いまや人々の生活に大きな影響力を持つようになったソーシャルメディア。私たちが何気なく使用している裏で、アルゴリズムが活躍しているのはご存知でしょうか。
もちろん企業のマーケティングにおいても、アルゴリズムは非常に重要な役割を果たしています。プラットフォームによって様々なタイプがありますが、今回は主要な4つのSNSに絞って解説いたします。
■目次
1.アルゴリズムを把握するメリット
初期のSNSでは、人々をオンライン上でつなぐことが目的でした。しかし収益化の方法を模索するために各SNSが提供内容を多様化していくにつれ、ニュース配信を効率化するアルゴリズム実装が重要視されていきます。
その結果、フェイクニュースに代表される悪質なコンテンツがSNSにおいて大きな影響力を持つようになり、問題視されるようになりました。そのような背景があり、2018年、SNSとそのアルゴリズムの流れが再び変わり始めました。
多くのSNSで、聴衆ではなくコミュニティを構築すること、注目集めではなく対話といったより誠実なコミュニケーションを図ることが広告主にとって不可欠になります。
そのためにもアルゴリズムを知っておくことが有効と言えます。他にも、各SNSのアルゴリズムの把握には以下のメリットがあります。
- 影響力:コンテンツが与える影響力を大きくする
- ROI(投資利益率または投資収益率):SNS上の投稿に費やしたコストに対するリターンを最大化する
- 評判:アルゴリズムにとって長期に渡って信頼できる情報源になる
- 社会的影響力の拡大:ネット上のデマ拡散を防ぐことが出来る様になる
2.Facebook
Facebookのアルゴリズムの特徴
以前はエッジランクとして知られていたFacebookのアルゴリズムですが、長年にわたりFacebookはアルゴリズムを微調整し続けており、オーガニックリーチはさらに減少し続けています。
第三者のサイトへのリンクより、友人や家族間でのコミュニケーションに関係するコンテンツに優先順位がつけられる傾向があります。
同社CEOのMark Zuckerberg氏は「意味のある交流を優先表示します」といった旨の告知をしていますが、投稿のどこに評価が反映されるのかを下の画像から確認してみましょう。
またFacebookが挙げた、「意味のある交流」に影響力があるユーザーは以下の通りです。
- 他の人の写真やステータスの更新にコメントをしたりいいね!するユーザー
- 友人がシェアしたニュースやブランドのポストに反応するユーザー
- 視聴した動画やニュースフィードで読んだ記事やお互いのコメントに返信する複数のユーザー
- 友人のグループとの会話を始めるためにメッセンジャー上でリンクを共有しているユーザー
Facebookのアルゴリズムの仕組み
更にFacebookのアルゴリズムについて、現在分かっている事は以下の通りです。
- 最初のエンゲージメントを測定するために、少人数のユーザーにポストが配信される
- 友人や家族との会話の材料となるコンテンツを優先する
- メッセンジャーで共有されるリンクの優先順位を決定する
- ユーザーの信頼性(ページを完全に記入していること、共有履歴など)が高い
- ユーザーにシェアされて、さらにディスカッションの材料となるブランドまたはサイト運営者のコンテンツは優先順位が高くなる
- ライブ動画は優先順位が高くなる
- エンゲージメントはポイントシステムに基づいている
- 長い形式のコメントを含むポストはより重要視される
- ネイティブコンテンツは、他のサイトへのリンクよりも優先される
- 「シェアしてください、いいね!してください、コメントしてください」といった投稿は優先度が下がる
Facebookのランク付けのフロー(緑がアルゴリズムに良い影響を与える)
Facebook上でコンテンツを作るときに気を付けたいポイント
上記のアルゴリズムの特徴を踏まえて投稿をするとよいですが、いくつか注意したいポイントも存在します。
以下から確認していきましょう。
ユーザー間の議論促進のためにコンテンツを作成する
Facebookのアルゴリズムを使って作業する人は、プラットフォーム用のコンテンツを開発する際にこの新しい標準を考慮する必要があります。
信頼できるプロフィールの作成
オウンドサイト上にFacebookのリンクを表示するだけではなく、信用できるプロフィールを作成するとアルゴリズムにも好影響を与えられます。
できる限りライブ動画を使用し、エンゲージメントを高める
Facebookは、他のどのコンテンツよりも6倍のエンゲージメントを生み出していることを知っているため、ライブ動画に優先順位をつけると明言しています。
アルゴリズムに評価される(あなたがシェアしているものの中から良いと思うものだけを選ぶ)
Facebookにすべてのコンテンツを共有するのは得策ではありません。それらのコンテンツがエンゲージメントを生成しない場合、信頼性スコアは低下してしまいます。アルゴリズムを踏まえて、適切なプラットフォームの選択とユーザーに有益な投稿を心がけましょう。
「釣り広告」など、過剰な扇動をするコンテンツを投稿しない
過剰な宣伝記事、いいね!してねと頼んだステータスやコメントやシェアなどは、どんなものでもFacebookアルゴリズムによってランクが下げられます。絶対にしないでください。
3.Twitter
Twitterのアルゴリズムの特徴
以前は時系列に表示されていたTwitterのタイムライン(TL)ですが、現在では変わってきています。アルゴリズムによって、ユーザーに最適(だと思われる)投稿が優先的に上部に表示されるようになっています。
アメリカ大統領選にロシア系のアカウントが関与した疑惑がきっかけとなって、Twitterのアルゴリズムも修正が加えられています。その影響で、Twitterで投稿やいいねを自動的にできるようにするツールやアカウントの使用に制限がかかる様になりました。
Twitterは「今何しているのか」を重要視し、「時間」こそアルゴリズムに依然大きな影響力のある項目だと考えています。
Twitterのアルゴリズムの仕組み
Twitterのアルゴリズムについて、現在分かっている事は以下の通りです。
- Twitterのアルゴリズムにおいて、投稿時間は大きな影響力がある
- 信頼できるプロフィール作りはアルゴリズムに好評価される
- 280文字の制限ぎりぎりまで活用するとエンゲージメント率が上がる
- リンク誘導の投稿よりネイティブ投稿が好ましい
- 最もエンゲージメントを付けているユーザー達の投稿は早く表示される
- 始めのエンゲージメントを測定するために投稿は少数のユーザーに表示される
- いいねやリプライ、リツイートは大きな加点がされる傾向がある
- 閲覧していた投稿の時間の長さや訪れたプロフィールが表示されるコンテンツに影響を与える
- フォロワーの投稿に対するアクションやリアクションが多いと、フォロワーのタイムラインに自分のコンテンツが反映されやすくなる
Twitterのランク付けのフロー(緑がアルゴリズムに良い影響を与える)
Twitter上でコンテンツを発信するときに気を付けたいポイント
それではTwitter上でコンテンツを発信するときに気を付けたい事を確認していきましょう。
フォロワーがTwitterを使っている時間に投稿する
特定のツールを活用し、フォロワーがいつTwitterを使用しているのか確認し、それに合わせて投稿することで、よりたくさんのエンゲージメントを獲得できます。
より関連性の高い分野のフォロワーを開拓する
ただフォローを繰り返してフォローバックを期待するのではなく、フォローしているアカウントに関連しているトピックで専門性を高めると、やがてフォローバックが来るでしょう。
ただのフォロワーの水増しではエンゲージメントが獲得できません。
フォロワーの好むトピックで投稿する
Twitterのアナリティクスなどで、フォロワーが何に関心を持っているのかを調べましょう。フォロワーにとって関連性の高いツイートほどエンゲージメントを獲得できやすくなります。
280文字の制限を利用してより多くの情報を載せる
Twitter社は投稿の文字が多ければ多いほどエンゲージメントを獲得できると名言しています。より多くの情報を発信できることが影響しているのが理由として考えられるでしょう。
信頼性の高いプロフィールを作成する
アルゴリズムはスパムのようなプロフィールに低評価を付けるので、関連する全ての情報をプロフィールに掲載して最新の状態にしておくのが望ましいです。
毎日ログインする
毎日投稿をしてフォロワーに価値を提供し続けると、Twitterのアルゴリズムはより高い評価をつけます。先週のツイートがエンゲージメントを獲得するとさらに評価が高まるでしょう。
フォロワーにアクションを起こす
リプライやリツイートなどのアクションをすると、フォロワーのタイムラインにより表示されるようになります。他の人に対するエンゲージメントをすると、Twitterのアルゴリズムはあなたがコミュニティに貢献したと判断します。
Twitterのアルゴリズムについて記事にまとめました。下記の記事も合わせてご覧ください。
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4.Instagram
Instagramのアルゴリズムの特徴
Instagramはアルゴリズムを、ユーザーがもっともアクションを取るであろうコンテンツを表示する手段であるとしています。以前はわずか72分しか表示されなかった投稿もエンゲージメントを多く獲得している場合では、時間が経った後でも上部に表示されることがあります。
エンゲージメントはInstagramのアルゴリズムにおいて非常に重要な影響力をもっています。エンゲージメントを多く獲得すればするほど、その投稿がアルゴリズムに重要視されます。
Instagramのアルゴリズムの仕組み
Instagramのアルゴリズムについて、現在分かっている事は以下の通りです。
- 投稿されるとき、エンゲージメントを測定するためにフォロワーの内、選ばれたグループ内にまず表示される
- 定期的な投稿をするとユーザーのタイムラインにより表示される
- DM経由でシェアされた投稿はアルゴリズムに高いランクがつけられる
- もっとも交流しているジャンルのコンテンツがよりタイムラインの上部に表示される
- ハッシュタグもアルゴリズムに影響力をもつが、主要な役割は投稿検索である
- エンゲージメントを獲得しているコミュニティ内ではお互いの投稿の信頼性が高い
- いいねやコメントを通して、積極的にアクションを起こしているアカウントのプロフィールは、エンゲージメントを獲得しやすい
- ユーザーが過ごした時間がより長い投稿はアルゴリズムには重要視される
Instagramのランク付けのフロー(緑がアルゴリズムに良い影響を与える)
Instagram上でコンテンツを発信するときに気を付けたいポイント
エンゲージメントが重要なポイントになるInstagram。投稿で気を付けておきたいポイントを以下で解説します。
定期的に投稿する
不定期に投稿するユーザーはアルゴリズムによってランクが下げられ、フォロワーに表示される際に優先されなくなります。
自身が関連しているコンテンツやユーザーにアクションする
自身のプロフィールに関係しているコンテンツやユーザーに対するエンゲージメント数を増やすと、そのようなアカウントのタイムライン上に自身のコンテンツが表示されやすくなります。
投稿のタイミングを気にする必要はない
Instagramのアルゴリズムは数日前のコンテンツも表示させるため、Twitterの様に投稿のタイミングはそれほど重要なポイントではありません。
「検索される」ためにハッシュタグを活用する
もし自身のコンテンツが検索ぺージのトップに表示された場合、数百、数千のいいねやフォロワーを生み出すことができます。
Instagramのアルゴリズムについて記事にまとめました。下記の記事も合わせてご覧ください。
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5.YouTube
YouTubeのアルゴリズムの特徴
YouTubeのアルゴリズムはサイトに最も貢献しているユーザーにとって役立つように設計されています。それはYouTubeのアルゴリズムの要因にチャンネル登録者の数や投稿の一貫性が関連していることからも伺えます。
YouTube内のコンテンツの質が非常に高いうえに、想像できるジャンルは大方開拓されている事から、1から多くの視聴者を集めるのは困難です。さらにアルゴリズムに影響を与えるために週に2~3回の投稿が必要とされています。
YouTubeのアルゴリズムの仕組み
YouTubeのアルゴリズムについて、現在分かっている事は以下の通りです。
- ランク付けの要因として、ユーザーの視聴時間や視聴者の保有率が重要である
- 投稿頻度もアルゴリズムにとって重要な要因である
- 最近投稿された動画は、始めのエンゲージメント測定の為に少数のユーザーに表示される
- チャンネル登録者が増えれば増えるほど動画の優先表示度が上がる
- 7-16分の長さが最適な動画時間である
- YouTubeのアルゴリズムはAIなので、学習や理解をする
YouTubeのランク付けのフロー(緑がアルゴリズムに良い影響を与える)
YouTube上でコンテンツを発信するときに気を付けたいポイント
主なコンテンツが動画形式であるYouTube。投稿で気を付けておきたいポイントを以下で解説します。
一貫した投稿が重要である
散発的に投稿しているチャンネルは、YouTubeのアルゴリズムによってランクが下げられてしまいます。
毎週同じ時間に動画を投稿し続けるのがベストな方策でしょう。
これはアルゴリズムの問題はもちろん、新しい動画が投稿された時にチャンネル登録者からの反応を高める効果があります。
チャンネル登録者を獲得する下地の構築
チャンネル登録が多ければ多いほど、YouTubeのアルゴリズムにとっては「信頼できる」チャンネルと見なされます。
最初の数分間で視聴者の心をつかむ
動画の視聴時間が長ければ長いほど、魅力的なコンテンツであるだろうとYouTubeのアルゴリズムに認識されます。
多くのYouTuberが視聴者の心をつかむために特定の戦術を取っています。
7-16分の長さに動画の長さを設計する
上記の時間内に収められた動画コンテンツがもっともエンゲージメントを獲得し、視聴者数に対するチャンネル登録者数の割合も一番良くなります。
YouTubeのアルゴリズムについて記事にまとめました。下記の記事も合わせてご覧ください。
6.まとめ
Facebook、Twitter、Instagram、YouTubeのアルゴリズムの特徴や仕組み、コンテンツ発信の際に気を付けたいポイントをまとめました。上記のアルゴリズムは今後変更される可能性が高いですが、ユーザーにとってもっとも有益なコンテンツ作りが本質的に重要と言えます。
また各SNSのアルゴリズムは基本的に非公開のものです。様々な検証や公式の手がかりから推測して構築されていますので、最新の情報をキャッチアップして効果的にSNS上での発信を心がけましょう。
編集部でも継続してアルゴリズムのトレンドを取り上げていく予定です。
4月の主要SNS 最新ニュース! Instagram「おうち時間」スタンプ、Twitterにストーリーズ似新機能テストなどなど
3月の新型コロナウイルスの世界的パンデミックで、実生活はもちろんSNSプラットフォームも大きな影響受けています。
Instagramが「おうち時間(Stayhome)」スタンプを導入したりYouTubeがデフォルトの動画の解像度を下げたり、今回も最新情報がたくさん。
- ■目次
1. 全般
2019年にインターネット広告費が、テレビ広告費を初めて上回る調査結果
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0311-010027.html
3月11日、株式会社電通は、国内の総広告費と、媒体別・業種別広告費を推定し、「2019年 日本の広告費」を発表しました。
なかでも、インターネット広告費(媒体費+広告制作費+「物販系ECプラットフォーム広告費」)は6年連続で2桁成長を遂げています。前年比119.7%の2兆1048億円で、テレビメディアの1兆8612億円を上回りました。
4マス(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)の広告費のうち、その大半を占めるテレビ広告費を切り出して比べると、2019年はインターネット広告の方が上回る結果となりました。
インターネット広告自体の伸長は言うまでもありませんが、注目すべきはインターネット広告のなかでも4マス由来のデジタル広告費が急成長している点です。たとえば、雑誌のデジタルシフトによりタイアップ広告枠や関連SNSアカウントが設けられるケースなどが当てはまります。
コンテンツを作る側は取り上げる対象だけでなく、媒体の特性や閲覧のされ方など、これまで以上に気を配る必要があると言えます。
参考:https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0311-010027.html, https://dentsu-ho.com/articles/7161
インフルエンサーマーケティングで、広告主が今後活用したいのは動画系との調査結果
https://digitalinfact.com/release200306/
3月6日、株式会社デジタルインファクトは、インフルエンサーマーケティングの利用実態について、マーケター(広告主・広告会社の担当)106名を対象にアンケート調査を実施しました。
「今後活用したいチャンネル」は「Instagram」が最多。また実際の活用歴との比較を見ると、「YouTube」「TikTok」「ライブ配信サービス」の利用意向が高くなっていると分かりました。
国内の主要媒体のMAU数や広告枠の充実具合を考えれば、広告主の間でInstagramに期待が集まるのは現状頷けます。
その一方、YouTubeやTikTokなど成長が著しく5G化の恩恵を受けそうな動画プラットフォームへの広告出稿は、やはり若年層へのリーチが魅力で注目度が近年増しています。
しかし同調査にもあるように、「費用対効果が明確になる」かどうかが課題です。まとまった費用が生じやすいインフルエンサーマーケティングは、特にこの効果測定の問題をどうクリアして、広告主が予算を取りやすくするかが鍵となりそうです。
参考:https://webtan.impress.co.jp/n/2020/03/10/35503, https://digitalinfact.com/release200306/
女性はコミュニケーション、男性は動画のためにスマホを利用するとの調査結果
3月23日、電通メディアイノベーションラボは『情報メディア白書2020』を発表しました。同調査によると、一日を通したスマホのSNSアプリ利用には、年齢だけでなく、男女による大きな傾向の違いがあると分かりました。
特に10~20代の若年層の男女の違いは明らかで、男性は動画共有アプリ、女性は「ソーシャルネットワーク」などコミュニケーション目的のアプリを活発に利用しています。
男女(特に若年層)のSNSやメッセージングアプリの利用時間に関する貴重なデータです。企業の担当者にとって、コンテンツの投稿時間や広告の出稿時間の参考になります。
たとえば広告出稿について、Facebookでは年齢を軸にしたターゲティングが可能です。商材との相性もありますが、同調査をもとに、20代男性にリーチさせる場合は日中から21時以前に寄せてみるなど、試してみると良いでしょう。
参考:https://dentsu-ho.com/articles/7208
2. Facebook
ストーリーズ投稿をInstagramに反映させる機能をテスト中
3月10日、専門家のJane Manchun Wong氏は、Facebook内でストーリーズ投稿した写真をInstagramストーリーズでも投稿できる機能を一部のユーザーに対してテストしていることを、リバースエンジニアリングで発見しました。
今まではInstagramからFacebookのストーリーズを投稿できました。今回はFacebookからInstagramのストーリーズを投稿できるようにする機能だと言います。おそらく、Facebook側にもストーリーズ投稿の利用者が増えて一般的になったため、流通するコンテンツをより増やすための施策として、テストしているのだと考えられます。
もし導入されればInstagramストーリーズの表示枠がますます熾烈になり、企業はユーザーにリアクションやDMを貰えるようなエンゲージメントの高いストーリーズ投稿を心がけることや、ストーリーズへの広告出稿で枠を押さえることが求められるでしょう。
参考:https://japanese.engadget.com/jp-2020-03-10-facebook-instagram.html, https://twitter.com/wongmjane/status/1237089983762239488
新型コロナウイルスで広告収入が落ち込む一方、メッセージ利用は急増との発表
https://about.fb.com/news/2020/03/keeping-our-apps-stable-during-covid-19/
現地時間3月24日、Facebook社は新型コロナウイルス感染拡大の影響で広告収入が落ち込む一方、ウイルス対策として行動規制などが導入されるなか、メッセージサービスの利用が増えていると発表しました。
ウイルス感染状況が特に深刻な国の多くでは、メッセージ利用が先月比で50%以上増加、イタリアではメッセージアプリを使う時間が70%増えているそうです。
Facebook社は新型コロナウイルスによる収益の影響と自社の社会的意義について発表しました。この発表は広告収益が大きな柱である同社にとって、特に株主やビジネスの関係者に向けたメッセージとも捉えられます。
自宅待機や移動制限が課される国々で利用が急上昇している点に触れつつ、「我々はエンゲージメントが伸びている領域の多くのサービスで収益化を図っておらず、 COVID-19(新型コロナウイルス)の拡大防止の積極措置を行う国では広告収益が減退すると見ています(意訳)」と明記しています。
参考:https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-facebook-idJPKBN21C030, https://about.fb.com/news/2020/03/keeping-our-apps-stable-during-covid-19/
3. Twitter
ストーリーズ投稿のような新機能「Fleet」が、まずはブラジルでテスト開始
現地時間3月4日、Twitter社は24時間で消える投稿機能「Fleet」のテストを、ブラジルで開始したと発表しました。ツイートは公開され、ずっと残るので不安だというユーザーからのフィードバックに対応したそうです。
フォロワーにのみ表示され、24時間で消滅します。フォローする相手がFleetを投稿すると、Twitterアプリのタイムラインの上に投稿した人のプロフィールが並んで表示されます。
仮に同機能が実装されれば、日本の主要なほぼ全ての媒体に24時間で消える縦型動画(静止画も可能)フォーマットが搭載されることになります。
スピーディに流れるタイムラインが特徴のTwitterですが、上部に固定される予定のFleetはユーザーの目に比較的留まりやすいのは間違いありません。そのため、Instagramのストーリーズ投稿のように、左側に優先表示されるアルゴリズムの研究と実践方法が企業でも求められる可能性があります。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/05/news047.html, https://twitter.com/kayvz/status/1235248673136635909,
https://blog.twitter.com/pt_br/topics/product/2019/explorando-uma-nova-forma-de-iniciar-conversas-no-brasil.html
4. Instagram
新型ビデオチャットやスタンプなど、新型コロナウイルス対策で複数の機能が導入
3月24日、 Instagramは一連の新型コロナウイルス感染症対策を発表しました。外出を控えるユーザー同士がInstagram投稿を一緒に見ながらビデオチャットすることができるようになります。
他にも、世界保健機関(WHO)や保健機関からのリソースを紹介するメッセージが表示されるなど、正確な情報を目立たせ、それ以外の表示を減らす取り組みも行われています。
新型コロナウイルスに関する正確な情報にアクセスしやすくする表示ルールや、他のユーザーと一緒にInstagramを閲覧しながら使えるビデオチャットなど、複数機能のアップデートが発表されました。
海外の企業で特に使われているのが「おうち時間(stayhome)」スタンプです。不要不急の外出を控え家で過ごすことを訴えつつ、自社の商品やサービスを宣伝しています。たとえばスーツケースブランドのAWAY(@away)では、旅行には行けないけれど、スーツケースを筋トレ道具代わりにするライフハックを紹介しています。
参考:https://about.instagram.com/blog/announcements/coronavirus-keeping-people-safe-informed-and-supported-on-instagram/, https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/25/news077.html
5. YouTube
「削除される動画が増える可能性」指摘。コロナで社員のオフィス稼働を減らし機械学習に
https://youtube-creators.googleblog.com/2020/03/protecting-our-extended-workforce-and.html
現地時間3月16日、YouTubeは動画を審査するプロセスで一時的に自動化を多く導入し、人間のコンテンツモデレーターの代わりに機械学習ツールを多用すると発表しました。
新型コロナウイルス発生により、Google社の正社員のほとんどが在宅勤務を命じられ、審査段階での自動化が拡大。ポリシーに違反していないかもしれないものも、削除される可能性があることを警告しました。
そもそもYouTubeではプラットフォームの健全性を保つため、コンテンツの規則違反を摘発する部隊がありました。ただし新型コロナウイルスの影響により、そのチェックが専門スタッフから機械学習ツールに置き換わるとのことです。
あくまで可能性の話ですが、クリエイター(個人も企業も)のコンテンツが解除されるかもしれないことを事前に告知しています。現状、新型コロナウイルスの落ち着くタイミングが分からないためか、上記対応が元に戻るタイミングは明かされていません。今後何か変更があれば公式サイト「YouTubeヘルプ」にも掲載されるとのことです。
参考:https://www.businessinsider.jp/post-209548, https://support.google.com/youtube/answer/9777243, https://youtube-creators.googleblog.com/2020/03/protecting-our-extended-workforce-and.html
全世界で動画再生時の解像度を落とす。新型コロナウイルスの影響で負荷軽減のため
https://support.google.com/youtube/answer/9777243?p=covid19_updates
現地時間3月24日、世界中の配信動画の映像品質を低下させることを明らかにしました。
これは新型コロナウイルスの流行によるインターネットトラフィックの増大による影響を緩和するための取り組みです。
配信されている動画を再生した際に、自動で選択される解像度を標準解像度(480p)にまで落としますが、ユーザーが任意で解像度をより高いものに変更することは可能です。
前のニュース同様、新型コロナウイルス関連です。外出の自粛や禁止が世界的に進み、劇的に増加した視聴ユーザー数に対応するためだと言います。
報道によると現状約1ヶ月間の措置とのことです(ただし長期化する可能性はあります)。企業にとっては、配信中のコンテンツや出稿中の動画広告の視認性が多少落ちることは否めません。
参考:https://gigazine.net/news/20200325-youtube-limit-video-quality-worldwide/, https://support.google.com/youtube/answer/9777243?p=covid19_updates
YouTubeのSEOで注力すべき5つの要素と3つの注目ポイント
YouTubeのSEOで注力すべき5つの要素とは? 動画検索ランキングにに直接の影響がないにしても把握しておくといい3つの注目ポイントとは?
YouTubeにオーディエンスがいる人は、リーチするためにできる限りのことをやっているでしょうか?今回は、ジャスティン・ブリッグス氏による大規模な調査で明らかになってきた、YouTubeのSEOにあたって、重要な要素を取り上げました。
この調査は、YouTubeの検索エンジン全体に及ぶさまざまな動画のランキングに加えて、YouTubeの何千ものチャンネルや個々の動画のパフォーマンスをブリッグス氏が調べたものです。ここでは、ブリッグス氏が言及した特に重要なポイントや、この調査で同氏が導き出したいくつかの結論をまとめてみましょう。
動画ランキングで成功するための5つの重要な要素
まず、動画ランキングで成功するには、いくつか重要な要素があります。それは簡単に言うと、次のコメントに集約されます:
だれかがYouTubeで特定のキーワードで検索したときに、それが必ずしもブランドのキーワードではない場合に、何が表示されるかということ。
グーグルで成功する検索順位決定要因について考えるのと同様で、これはYouTubeの場合の成功要因です。ただし、これを達成したからと言って多くの再生回数が得られる要因というわけではなく、むしろ、そのいくつかは逆効果となるのです。
① 動画の再生回数と視聴時間
まず、動画の再生回数と視聴時間から始めよう。これらは相関性が非常に高いことがわかっています。ブリッグス氏の見解では、ランキングの高さとも因果関係があるようだといいいます。
もし動画を公開している人で、競合相手の動画と比較した場合、
- 相手より再生回数が多く、
- 再生回数1回あたりの平均視聴時間(つまり、どれほど多くの人が動画の内容をより多く見ているか)も長い
場合は、相手よりも検索パフォーマンスが高い可能性が高いのです。
② 検索者のクエリと一致するキーワードを含むタイトル
第2に、YouTubeでは、通常のグーグル検索と比べてキーワードの一致が重要だと今でも考えられています。
一致キーワードがテキストとして存在することは、通常のグーグル検索では重要です。しかしYouTubeではさらに重要であり、より大きな要因とさえ、言えます。
基本的に、ブリッグス氏のデータから分かるのは、キーワードの一致に関しては次のような傾向があることなのです。
- 動画タイトルのキーワードフレーズが完全に一致する場合のほうが、部分一致の場合よりわずかにパフォーマンスが高い
- 部分一致の場合は、まったく一致しないかごく一部しか一致しない場合よりはるかにパフォーマンスが高い
したがって、パンダが食べるものを撮影した動画をランク入りさせようとするならば、その動画のタイトルは、「パンダが食べるもの」とするほうが、おそらく、例えば「パンダの消費習慣」や「パンダによる食物の選択」といったタイトルにするよりも、はるかにうまくいくでしょう。
検索者が検索するのと同じように動画について説明し、動画のタイトルを付けるようにすれば、検索者がYouTubeをどのように使っているかについて有益な情報が得られるからです。
さらには、グーグルのキーワード検索から返されるデータも利用できます。特にグーグルのキーワード検索で動画が1番上に表示される場合は、YouTubeでも多くの需要があるかもしれないと類推できます。
③ タイトルは短く(50字未満)、説明文に多くのキーワードを含める
第3に、タイトルと説明文の関係です。
このデータセットでは、次のようにしたる場合に、最高のパフォーマンスが得られる傾向がありました。
- タイトルは、50字未満の短いものにしよう。
- 説明文は、200~350ワードにして多くのキーワードを含めよう
したがって、YouTubeの動画のタイトルや説明をどの程度の長さにするべきかのガイドラインを探している人は、一般的にはこれがベストプラクティスと言えるでしょう。これより少し長くなってしまっても大きな問題ではありません。パフォーマンスが劇的に下がるわけでもないでしょう。しかし、この数字の前後にとどめておくことが賢明なのは間違いありません。
④ キーワードタグ
第4に、キーワードタグは重要です。
YouTubeでは、動画にキーワードタグを適用できます。
これは数十年前にグーグルのSEOにあったもので、meta keywordsタグを使っていました。YouTubeには今もあり、これらのキーワードタグは、ランキングにはやや重要という程度に思え、おすすめ動画ではさらに重要性が高いように思えます。これらオススメ動画は、デスクトップでは再生動画の右側に表示され、モバイルでは再生動画の下に表示されます。
これらのオススメ動画は、現在再生中の動画を見続けた場合に、次に再生される動画でもあります。どちらにも大きな影響力があり、より多くの視聴数を獲得できるため、当然ながらランキングを上げる大きな助けになるのです。
キーワードタグは2~3のキーワードフレーズ要素で使いましょう。
ブリッグス氏のデータセットで最高のパフォーマンスを見せていた動画は、たいていがユニークなタグを31~40個使っていたが、これはかなり大きな数です。
つまり、「パンダが食べるもの」の動画を公開している人たちは、動画に「パンダ」「動物園」「動物」「哺乳類」」といったタグを付け、時には「有袋類」というタグを付けることもあるかもしれません。その中で、31~40個のさまざまなタグを追加した動画が最高のパフォーマンスを示す傾向があったとのことです。
追加するキーワードタグが多すぎると逆効果になると心配している人は、杞憂のように思われます。もちろん、物事には限度がある、ということです。
⑤ 動画の長さによって、パフォーマンスやランキングが変わってくる
第5に、最高のパフォーマンスが得られる動画の長さに関しては次のような傾向があっりました。
- 長さが10~16分であれば、ランキングで最高の効果が得られる傾向がある
- 2分以内の動画は、YouTubeのオーディエンスには非常に嫌われる場合が多い。パフォーマンスはよくない
- 4~6分は再生回数が最も多い
これは、どんなゴールに向かって最適化するかによって適切な尺が異なることを示しています。ホワイトボード・フライデーでは、情報を伝えることを目的としており、そうした情報を便利で興味深く、有益なものにすることを目指しています。そのため、今後も10~16分を維持するでしょう。
しかし、たとえばリリースする新製品のプロモーション動画を作る場合は、4~6分の動画にして、できるだけ多くの視聴数、できるだけ広範な拡散、できるだけ高い認知度を達成しようとするかもしれません。
3つの重要なポイント
他にも、有益かもしれないと思った重要なポイントは3つあります。
古い動画は平均して比較的パフォーマンスが高いが、新しい動画は急激に伸びる
ポイントの1つは動画公開からの経過日数と順位に関するもので、次のようなことです。
平均すると古い動画の方が上位に表示されるが、新しい動画が公開されると、ランキングが急激に上がる傾向がある。
ブリッグス氏はデータセットを使って、こんな感じのすばらしいグラフを作成していました。動画公開から「0~2週間」「2~6週間」「6~12週間」「1年」経過すると、ランキングがこのように変化する。
ブリッグズ氏は、動画公開からの経過時間とランキングについて、ほかにもいくつか調査しています。しかし、グラフの動きを見ると、最初の2~6週間で上位に浮上するという考えどおりに変化しており、最初の0~2週間に最も高くなることがわかりました。
したがって、コンテンツを定期的に公開して「なんだ、この動画は伸びなかった。もう一度トライしてみよう。この動画も伸びなかった。おっと、今度はうまくいった。これこそオーディエンスが探していたものなのだな。これは本当に強かった」というようなことをしているのなら、この公開初期の効果をうまく使っているということなのです。
チャンネルは動画のランキング上昇に役立つ
チャンネルは、ブリッグス氏が深く掘り下げていたものです。ブリッグス氏はチャンネルの最適化について多くの調査をしました。
チャンネルの登録者は、非登録者と比べて、次のような傾向がありました。
- コメントしてくれる
- 「高く評価」してくれる(いいね!アイコンをクリック)
- 平均視聴時間が長い
こうした登録者のの存在によって、チャンネルが確かに個々の動画を後押しする働きをするのです。
ブリッグス氏によると、登録者がもたらす評価指標から恩恵を受けるには、1000人以上の登録者を目指すところから始めると非常にうまくいくという。再生回数だけでなく、ランキングにもプラスの影響があることが多いのです。
ただし、この両者が因果関係にあるのか、あるいは相関関係にすぎないのかは不明です。
埋め込み動画とリンクは相関関係にあるが、それが因果関係なのかは不明
相関関係であって因果関係とは判断しきれないものに、次の2つがあります:
- 埋め込み動画
- リンク
調査では、ランキングと埋め込み動画の関係も調べています。
棒グラフの棒が長いほどランキングは高く、短いほどランキングは低い。つまりここから読み取れるのは、次のことです。
埋め込み動画が多いほど、パフォーマンスは高い傾向にあった(ウェブサイトに埋め込まれているケースが多かった)。
しかし、実験を通じて、多くの動画を埋め込むことでランキングを上げられることを証明できるかは、よくわかりません。ある動画が上位に表示されて、多くの場所で取り上げられたとしても、「埋め込み動画が多いからランキングの上昇につながった」というよりも、「多くの人が埋め込んだから」にすぎないかもしれないからです。