SanFranTown Web マーケティング

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JPOPとKPOPを題材に、YTマーケティングの比較考察(前編)

 

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現在、YouTube動画のカテゴリーでもっとも競争が厳しいジャンルの一つが、ミュージックビデオ(以下、M/V)です。その中で今回ブログは、J-PopとK-PopYouTubeマーケティング上比較したいと思います。何に関する比較考察かというと、基本的なKPI指数である「視聴回数」についてです。そして、最後にその「視聴回数」を上げるための、試作案を述べたいと思います。その視点と関連した当方のサービスもご紹介します。
 
<本日の内容>
1.JPOPのM/V事例と特徴
2.KPOPのM/V事例と特徴
3.視聴回数を上げるSEOマーケティング施策案
<次回予定>
4.私たちのサービスのSEOマーケティング施策例
 
※ なお本論は、動画や音楽、アーチストそのものに対して、優劣をつけるものではなく、あくまでマーケティング対象としての動画戦略を比較するものです。ましては、政治的意見は、一切反映しておりません。筆者は、いかなるクリエイターに対しても、ひとしく敬意を持っています。
 
 

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1.JPOPのM/V事例と特徴

まず、J-POP動画の例として、YOASOBIの「夜をかける」のM/Vをご紹介します。
ヨアソビの「夜をかける」M/Vは、おそらく2021年上半期時点で、日本国内で最も視聴されているJPOP動画の一つです。残念なことに、現時点でYouTubeジャパンによって年齢規制を受けています。おそらくM/Vのイメージや色彩が恐怖・暴力的、官能的、攻撃的だとAIが判断しているのだと思います。非常にめずらしくもあり、それ以上に残念でもあります。マーケティング上というよりもビジネスの大問題だと思います。
 
少なくても、KPOPのヒット作よりも視聴回数が伸びない要因は、作品の善し悪しよりも、ビジネス、とりわけマーケッティング上の問題が大きいのです。
 
この動画の制作者〝藍にいな〝氏は、現在人気ある女性クリエイターです。動画の色彩が独特で、時間経過とともに色調変化します。この動画、一見するとぶきみなアニメ動画ですが、ものすごく深く考え抜かれた動画で、M/V動画としては、芸術作品だとボクは思います。
 
けれども、マーケティング的に言えば、アップ後2年たっても動画内容も、カット割も一切変わりません。もちろん動画自体が芸術レベルまで達した作品を簡単に切り接ぎできるでもなく、2年前とまったく同じものがあげられています。それでも、2年で、約2億四千万回の視聴に達しています。
 
しかし、YouTubeジャンパンとの間で、視聴制限を放置しているのは大問題です。この問題は、早急に解決しないといけないと思います。若年層がメインターゲットなのに、年齢制限を受けるって、致命的だとみなさんも思いませんか?しかも、この問題は、完全なYouTube側との規約解釈、すなわち交渉問題です。明確な違法性もないのに規約制限されたままで、視聴回数が、少なくても30%は失われています。いったい運営責任者は、何をやっているのでしょうか。
 
同時に、グローバルマーケット向けに英語版をアップしていますが、楽曲を英語で歌うだけでは、ちょっと苦しい。実際視聴回数も、英語版は、それほど伸びてはいません。ボクの個人的意見としては、アニメ調にするにしても、最低1年に1度は楽曲そのままで、別バージョンの動画(例えば、実写など異なる動画など)を追加配信するべきだと考えます。そうすれば、重層的に視聴回数を稼ぐことができます。
 

2.KPOPのM/V事例と特徴

次にKPOPのM/V動画の例として、BlackPinkの「Lovesick Girls」を選びました。
BlackPink側の制作者は知りませんが、K-Pop女性アイドルの作風は、かなりKPOPで共通しています。短いカット割を多用し、一糸乱れぬ群舞に、衣装やカラーでバリエーションをつけます。BlackPinkのMVは、その中でも一段洗練された動画です。
 
K-Popの事例として、BlackPinkの「Lovesick Girls」
こちらは、わずか9ヶ月で9億回の視聴回数を上げています。
 
このM/Vは、カット割が細かく、しかもバラエティに富んでいます。カット割りの衣装を変えても、ダンスが音楽に完璧に一致しているので、動画の流れが途切れません。K-Popアイドルの動画は、年に何度か(おおくは4月に)大きくカット割りを変えて、見た感じを一変させます。毎年、同じ楽曲であっても、新しい動画コンテンツに変わるのです。視聴者にとっては、繰り返し視聴しても、飽きません。結果、ファンならずとも知らず知らずのうちに、何度も視聴することになります。
 
こちらは、わずか9ヶ月で9億回の再生回数を稼ぎ出しています。
 
この動画も、昨年公開当初、看護師さんを性的に扱っていると韓国国内で炎上し、その部分は、その後すぐにカット代えされています。日本人のボクからしたら、フライドポテトを投げ合って遊んでいるシーンの方がよっぽど不快でしたが、このシーンも今回の更新でかなりカットされています。
 
ただKPOPのマーケティング手法は、本当にスゴイ。ボクが、担当責任者なら、韓国のWebマーケティング・チームを迷わず雇います。それくらい、スゴイし、対応もはやい!NiziUが大ヒットするのは、デビュー前からわかっていました(https://coconala.com/blogs/1189893/19681)。
 
以上が、コンテンツ上のマーケティング比較ですが、グローバル・マーケットが広がり、音楽コンテンツの消費手段の中心もYouTubeに移行するなかで、JPOP全般が、KPOPに、視聴数・登録者数ともに遅れをとっているのは、残念な状況です。BlackPinkのチャンネル登録者数は、6,000万人(2021年4月13日ヤフー・ニュース)に対して、YOASOBIは、274万人(2021年7月15日現在)と20倍強の差が広がっています。
 

3.「視聴回数」を上げるためのSEOマーケティング施策

次にSEOマーケティングを踏まえて、戦略実施をM/V動画で考えてみます。これは、マーケットにM/Vコンテンツを導入する段階によって異なります。
 
<導入初期>
まず導入部(3ヶ月まで)は、コンテンツの器を大きくすることを重視します。ここで、国別とか、ターゲットとか、人種や性別など細かいセグメントは無視して、より大勢の人にリーチし、視聴してもらうことを最優先に考えます。
今回の事例でいえば、そもそも主要K-POPアイドルの視聴者は、現在50%以上を韓国外の視聴者が占めています。日本や中国だけではなく、マレーシア、タイ、フィリピン、台湾、もちろん北米などにも視聴者が拡大しています。中国の人口が12億、マレーシア2億人ですから、若者がターゲットとは言え、アジアを考慮しなければなりません。この点、JPOPのマーケティング実施者は、工夫しているのでしょうか。動画を観る限り、当方にはそのようには写りません。
 
 

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導入初期では、視聴回数の伸び率や視聴回数に注意します。この段階で、こまかいセグメントを気にするお客様がいますが、たいして意味はありません。ターゲットを定めて、視聴回数を稼げば、少なくともYouTubeのどこかで、誰かの目に入ります。実際、ヒットするのにどこで火がつくのかは予想できません。着火点は多い方がいいのです。それを日本人がどうの、日本語がこうの、そんなこと気にしてもはじまらないのです。
 
ただし、M/Vにおいては、コメントだけは、とても重要です。M/V視聴者は、他ジャンルの動画に比べ、コメントを重視する傾向にあるからです。他の視聴者が、この楽曲にどう感じるのか、どう思うのかを注視しており、その質や数がその後のM/V視聴に影響を及ぼします。ですのでコメントは、初期段階から重要です。
 
 

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<導入中期>
次に中期(3ヶ月から半年)あたりから、ややターゲット・セグメントを意識します。各国別にキーワードやリンクなどのSEO施策を行います。視聴回数が、10万回を超えるあたりから、徐々に自力回転していくようになります。言い換えると、ほっておいても、どこかで勝手に視聴されるようになります...
 
以後は、長文になったので、次回書きたいと思います。

 

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