Instagramのビジネスプロフィールとは? 企業のInstagram活用が捗るビジネスツールを徹底解説
高いエンゲージメント率や女性層の利用が多いことで注目されているInstagramが、ビジネスシーンでの活用を促進するべく、「ビジネスプロフィール」「Instagramインサイト」「投稿の宣伝」のツールをリリースしました。
今回はInstagramのビジネスプロフィールを中心に、3つのツールでできること、設定手順や使い方を全部まとめてご紹介します。
■目次
- Instagramのビジネスプロフィールとは?
- Instagramのアカウントをビジネスプロフィールに変更する手順
- ビジネスプロフィールを編集する方法
- ビジネスプロフィールにしたらできなくなること
- アカウントをビジネスプロフィールに切り替えるとできること:3つのビジネスツール
- まとめ
Instagramのビジネスプロフィールとは?
Instagramのビジネスプロフィールは、Instagramが導入した3つのビジネスツールの一つで、企業のInstagramアカウントに企業へ直接連絡できるボタンを設置したり、ショップの位置情報を掲載したりできます。連絡手段として用意されているのは電話・メール・店舗などへの道案内などです。自社の体制やサービス内容に合った対応方法を選択して設定します。
これまではInstagramユーザーが企業アカウントに連絡を取ろうとすると、投稿のコメント欄に書き込むほかありませんでした。このフローでは、企業の運営側も対応しきれなかったり漏れが発生したりと、タイムリーに対応するのが難しいのが実情です。ビジネスプロフィールを導入してユーザーと企業の間の連絡がスムーズになることは双方にとってメリットになります。
Instagramのアカウントをビジネスプロフィールに変更する手順
ビジネスプロフィール利用に必須だったFacebookページが不要に!
Instagramでビジネスプロフィールを設定する場合、これまではInstagramアカウントとFacebookページを連携させる必要がありました。Facebookページを持っていない人は新たに作成しなければいけなかったのが変更になり、Facebookページなしでもビジネスプロフィールの設定ができるようになりました。
ここでは、Facebookページを持っていない場合と持っていて連携させる場合、両方の手順を解説します。
Facebookページと連携させてビジネスプロフィールに変更する手順
Instagramアカウントフィードのプロフィールを開いた状態から始めます。
手順1:「︙(詳細設定)」をクリックします。
手順2:「ビジネスプロフィールに切り替える」をクリックします。非公開アカウントに設定している場合はすぐ下の項目で解除して、進めます。
手順3:「次へ」をクリックします。アカウントのアイコンが表示されるので、設定したいアカウントで間違いないか確認しましょう。
手順4:「Facebookにリンク」で「ページを選択」をクリックします。
Facebookのビジネスアカウント名が表示されますので、複数のFacebookページを管理している場合は対応するものを選びます。
手順5:「プロフィールのカテゴリを選択」でビジネスに合ったカテゴリを選択し 「次へ」をクリックします。
手順6:「ビジネスプロフィールを設定」で「メールアドレス・電話番号・住所」のいずれかの情報を入力して、「完了」をクリックします。複数入力することもできます。
手順7:Facebookページと連携するとアナウンスが表示されます。
手順8:トップページに連絡先のボタンが表示されれば完了です。
Facebookページと連携させずにビジネスプロフィールに変更する手順
手順1:Facebookページと連携させる場合と同じように進み、「Facebookにリンク」の画面まで進みます。
手順2:4「スキップ」をクリックします。
手順3:5「プロフィールのカテゴリを選択」でビジネスにあったカテゴリを選択し 「次へ」をクリックします。
手順4:6「ビジネスプロフィールを設定」で「メールアドレス・電話番号・住所」のいずれかの情報を入力して、「完了」をクリックします。
手順7: 作業が完了するとアナウンスが表示されます。
切り替え完了後、Facebookページがつくられたとアナウンスが表示されます。自動的にFacebookページが作られるようですが、日本ではまだ実際には確認できていません。
手順8:トップページに連絡先のボタンが表示されれば完了です。
ビジネスプロフィール切り替えにあたっての注意点
■Instagramでビジネスプロフィールを設定する場合、新規にアカウントを作る必要はありません。今使っている企業のアカウントに導入して、そのまま使えます。まだInstagramアカウントがない場合でも、まずはアカウントを通常通りに作って、のちにビジネスプロフィールに切り替えれば問題ありません。
■ビジネスプロフィールを設定していても、PCで見た場合には連絡先ボタンは表示されません。
■ビジネスプロフィールに切り替えても、いつでも簡単に個人用アカウントに戻すことができます。一度個人用アカウントに戻してビジネスプロフィールに再度切り替えたいときは、改めて設定し直します。ただし、インサイト情報は個人プロフィールに切り替えた時点でリセットされてしまうので注意しましょう。
ビジネスプロフィールを編集する方法
ビジネスプロフィールの設定が完了したあとでも、連絡先ボタンとリンクさせる情報を変更・追加できます。
手順1:「プロフィールを編集」をクリックします。
手順2:「連絡先オプション」をクリックします。
手順3:「メールアドレス・電話番号・住所」を編集できます。
ビジネスプロフィールにしたらできなくなること
■ビジネスプロフィールを設定する場合、非公開アカウントのままでは利用できません。まず非公開アカウントの設定を解除しなくてはいけません。
■ビジネスプロフィールに切り替えたInstagramの投稿をFacebookでシェアしたいとき、ビジネスプロフィールの設定で関連付けたFacebookのアカウントでしか、Instagramの投稿をシェアできません。
もし別のFacebookアカウントで該当のInstagramの投稿をシェアしたい場合は、一旦個人用アカウントに切り替えてシェアし、その後またビジネスプロフィールを設定し、希望のFacebookページと関連付けをしてください。
アカウントをビジネスプロフィールに切り替えるとできること:3つのビジネスツール
Instagramがリリースしたビジネスツールは「ビジネスプロフィール」「Instagramインサイト」「投稿の宣伝」の3つです。
これらのツールの利用には、まずビジネスプロフィールの設定が必要です。それによってInstagramインサイトや投稿の宣伝ができるようになります。
Instagramインサイトではアカウントの解析データをモバイルで簡単に確認することができます。投稿の宣伝についても、モバイルから配信できるようになります。Instagramインサイトでデータを確認し、エンゲージメントが高い投稿を広告として配信するなど、より簡単に運用ができるようになります。
下記で各機能の詳細を解説します。
1. ビジネスプロフィール
これまで述べた通り、「メールアドレス・電話番号・住所」を「連絡先」として登録できます。登録した情報はアカウントのフィードページに「連絡先」として表示され、クリックすると連絡可能な方法が現れます。
▼例:Marc Jacobs
「電話する」「メールアドレス」をクリックすると、電話発信やメール送信画面が立ち上がります。
▼例:Disney
「道順を表示」をクリックすると、Googleマップが立ち上がり、GPSがオンになっていれば、ナビゲーションが表示されます。
2. Instagramインサイト
Instagramインサイトでは、自社のフォロワーの性別、年齢、位置情報やアクセスの時間帯がわかります。
投稿についてもパフォーマンスやユーザーのリアクションが解析できます。また、アップデートにより機能が追加され、以下の情報も閲覧可能になりました。(具体的には後述)
- ユーザーの投稿に対するアクション数
- いいね!数・コメント数
- ユーザーが自分のアカウントの投稿を保存した数
- Webサイトクリック数
- メール送信クリック数
- 道順クリック数
- ストーリーのインサイト
Instagramインサイトは、フィード画面では右上の「グラフマーク」、それぞれの投稿画面では写真下の「インサイトを見る」からアクセスします。
画像引用元:http://ja.newsroom.fb.com/news/2016/08/instagram_businesstool/
※Instagramインサイトは、スマートフォンアプリからしか確認できません。また、データをCSVフォーマットやその他の方法で抽出することもできません。
※「ウェブサイトクリック」や「メールアドレスのクリック」のインサイト表示は、プロフィールに設定していないと表示されません。
Instagramのインサイトに表示されるデータ
インサイトのUIは頻繁に表示が変更されており、変更のたびにより詳しいデータが見られるようになってきています。記事執筆時点で見られるデータを簡単にご紹介します。
インサイトに表示されるデータは、「アクティビティ」「コンテンツ」「オーディエンス」の3つにわかれています。「アクティビティ」では、当該アカウントのパフォーマンスの概要を確認でき、プロフィールへのアクセスなど全体的な数値を把握できます。
「コンテンツ」は、個々の投稿やストーリー、広告にまつわる数値を確認でき、それぞれの数値をさらに掘り下げて確認可能です。
「オーディエンス」は、フォロワーの性別や年齢層、地域、アクティブな時間など、フォロワーの属性に関する情報を閲覧できます
3. 投稿の宣伝
Instagramでの宣伝は、広告出稿したい投稿画面から設定します。宣伝に使う投稿は、Instagramインサイトでエンゲージメントの高い投稿を選ぶといいでしょう。
手順1: 「広告を作成」をクリックします。
手順2: ユーザーに行って欲しいアクションを「プロフィールへのアクセスを増やす」「ウェブトラフィックを増やす」「広告によるビューを増やす」から選び、クリックします。
手順3: ターゲットオーディエンスを選択します。「自動」「地域」「マニュアル」から選択し、「次へ」をクリックします。
手順4: 「予算」と「期間」を設定し、「次へ」をクリックします。
手順5: 選んだ宣伝の内容を確認して、問題なければ「広告を作成」をクリックします。
まとめ
これまでのSNS解析ツールはPCベースのものが多いですが、「Instagramのビジネスプロフィール」「Instagramインサイト」「投稿の宣伝」の3つのビジネスツールは、スマートフォンでの運用を前提とした作りになっています。
いちいちPCを開かずともデータを見れたり広告を配信できたりするのは、広告運用の手が足りない小規模事業者にとって好都合なのではないでしょうか。
Instagramは複数アカウントも取得できるようになったので、複数店舗があるチェーンや、ECサイトと実店舗連動など、運用の幅も広がっています。この3つのビジネスツールを駆使することで、Instagramアカウントをより効果的なものにしていけるでしょう。
【若年層のSNS利用状況関連の調査まとめ】 テレビは見ないがネット動画は毎日見る。若年層のネット利用状況とは?
近年、すべての世代においてインターネット利用時間が増加しており、特に若年層は「テレビよりネット動画」、「新聞よりネットニュースをよく利用する」傾向が強くなっています。
さらに、10代20代の若者は検索エンジンよりもSNSで情報収集する人が多く、ニュースから交通情報まで、Twitterなどリアルタイムで生の声が反映されるメディアを好んで利用するようです。
本記事では、こういったインターネットやSNSの利用状況に関するデータをまとめ、若者に焦点を当てて考察していきます。
■目次
若年層のSNS利用状況について
1. 若年層のSNS利用状況について
伸び続けるデジタルメディアの接触時間
- 調査機関: 株式会社ビデオリサーチ
- リリース日: 2018年5月28日
- 調査対象期間: 2018年1月25日~2月9日
- 調査対象者: 対象エリア(東京・大阪・愛知・高知)に住む15歳~69歳の男女個人
出典:博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所 「メディア定点調査2017」
メディア総接触時間(週平均1日あたり)は、昨年より18分増加し、過去最高の396分となりました。テレビや新聞などのマスメディアは毎年減少傾向に。一方でデジタルメディアは、以下の通り長時間化に拍車がかかります。特に携帯電話/スマートフォンに対するメディアイメージは、「仲間との話題に必要」「習慣」「役立つ」へと変化したことが後押しの一因と考えられています。
携帯電話/スマートフォン 12.9分増
パソコン 7.3分増
タブレット端末 4.9分増
インターネットの利用状況の変遷。若年層と他年代との違いは?
- 調査機関:総務省 情報通信政策研究所
- リリース日: 2017年7月7日
- 調査対象期間:2016年11月26日~12月2日
- 調査対象者:13歳から69歳までの男女1,500人
10~20代はテレビよりネット利用時間のほうが長い
2016年11月に、総務省によって行われた「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の結果では、すべての年代においてテレビ視聴時間は年々減少、逆にインターネット利用時間は増加傾向にあります。
10代20代に限ってはインターネット利用時間がテレビ視聴時間を上回っており、2012年の調査結果の1.2~1.4倍という高い値です。
ソーシャルメディアの利用状況
インターネット利用時間のうち、10~20代はソーシャルメディアに費やす時間がほかの世代に比べ圧倒的に多く、特に女性でその傾向が顕著です。
全世代含めて7割以上の人が、なんらかのソーシャルメディアを利用していますが、なかでもLINE・YouTubeは利用者が多く、10~30代の利用率はどちらも9割前後。また10~20代は、ほかの年代よりTwitter利用率が高く6割前後、Instagramも10代の3割、20代の4割以上が利用しています。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:http://www.soumu.go.jp/main_content/000492876.pdf
スマートフォンにおけるSNSの利用実態。各サービスに対する意識の違いとは?
- 調査機関:株式会社JTB総合研究所
- リリース日: 2017年12月12日
- 調査対象期間:2017年9月25日~9月26日
- 調査対象者:首都圏・名古屋圏・大阪圏に住む18歳から69歳までの男女 10,000名のうち、プライベートでスマートフォンを利用し、過去1年以内に1回以上の国内旅行(日帰りも含める)をしたことがある1,030名
10~20代が利用するSNSは各種すべて増加傾向
スマートフォンで利用しているSNSの数を年代別に調査した結果によると、若年層がスマートフォンで利用するSNSの数は4つ以上が男女ともに6割前後となっており、複数のSNSを使い分けるのは当たり前になっています。
それぞれのSNS利用率は、前年2016年度の調査で減少傾向にあったFacebookが10~30代男性の間で回復傾向。Twitterは、自身での投稿やキャンペーンシェアなどに利用されることが多く、10~20代男女ではともに回復傾向にあります。
Instagram利用率は40代女性を除くすべての層で上昇していますが、特に若い女性に対しては圧倒的な人気で、29歳以下の女性の利用率は6割を超えています。写真がきれいで見るのが楽しいことや、情報収集に便利だという意見が多く、コミュニケーションツールとしてより情報ツールとして利用している人が増えているようです。
利用するSNSごとに発信内容を変える
SNSの種類別にどんな自分を表現したいかを調査した結果では、若年層で圧倒的人気のInstagramにおいては、自分らしさや個性を表現する場としてとらえている人が多く、「ちょっとしたハレの日の自分自身を表現したい」という意識を持って発信する人が多いと推察されています。投稿するために普段とは違う行動をしたり、欲しいものや食べたいものよりインパクトを優先したりと、インスタ映えを意識した行動も表れています。
また、Twitterは本音を語るための場として「ちょっとした思いやつぶやき」「ネガティブ発言や愚痴」など等身大の自分を発信する内容が多いようです。対して、LINEやFacebookは、明確な傾向は見られませんが、連絡などコミュニケーションツールとして利用する人が多いと思われます。このように、利用するSNSごとに、見せたい自分や発信したい内容を使い分けている人が多いようです。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://www.tourism.jp/tourism-database/survey/2017/12/smartphone-2017/
10代に突出して人気のサービスは「Twitter」「SNOW」
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2017年5月10日
- 調査対象期間:2017年4月26日~4月30日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
若年層のSNS利用傾向として、他年代で利用率の高いFacebookの利用率が低く、反対にTwitterの利用率が高い点が挙げられます。また画像メインのSNSとして、InstagramよりSNOWのほうが10代に人気が高く、約半数の49%が利用していると回答しています。対するInstagramの利用率は、43%です。10代女性に絞ると、SNOWが74%、Instagramが68%となっており、どちらも特に女性に人気が高いことが分かります。
自撮り写真に動物の耳や鼻などを合成したり、目を大きくする加工をしたりして可愛く「盛れる」のが根強い人気の理由でしょう。また動画の加工も手軽にできるため、友だち同士で交換するなど「遊び」として楽しめるのも10代にとっては魅力が大きいようです。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20170510.html
10代は同一SNSに複数アカウントを持つ人が6割も! 15~49歳対象「若者のスマホ利用実態調査」
2017年3月に行われたビッグローブによる「スマホ利用実態調査」によると、同一のSNSにおいて複数のアカウントを持ち使い分けているという人は全体の46%。10代では、なんと6割以上となっています。
「オンとオフを切り替えたい」、「趣味限定のアカウント」、「人間関係の愚痴を吐き出すため」など、理由はさまざまですが、普段の自分とは別の一面を使い分けたいと考える若者が多いということかもしれません。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:http://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2017/03/170328-1
10~20代女性の「ソーシャルメディアに対する意識と使い方」
- 調査機関:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
- リリース日: 2017年6月20日
- 調査対象期間:2017年1月26日~2017年2月10日
- 調査対象者:15~69歳の男女2,496名
株式会社博報堂では、毎年メディアへの接触状況を調査分析する「メディア定点調査」が行われています。2017年度の調査結果によると、SNSが暮らしに欠かせないと答えた人の割合は10代20代が突出して高いです。
参考:http://www.hakuhodody-media.co.jp/column_topics/column/media_environment/20170920_19228.html
またSNSを通じて友人や知人がシェアした情報に触れたり、SNSから得た情報がきっかけでテレビを見たりする人も10~20代が飛びぬけて高く、若者にとってSNSは行動に影響を与える大きな存在であることがうかがえます。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:http://www.hakuhodody-media.co.jp/column_topics/column/media_environment/20170920_19228.html
2. 動画・ライブ配信コンテンツ利用状況
動画SNS「Tik Tok」 若年層の認知度は半数超え
コマーシャルでも時折目にすることが多くなった動画SNS「Tik Tok」。2018年8月の調査結果では、全体の認知度は38.2%でした。年代別で見ると、10代の認知度は実に65.4%、20代との認知度平均は56%と2人に1人は知っているSNSへと成長。特徴的なのは、視聴のみならず投稿経験のあるユーザーが実に6割を超え、利用者参加型の傾向が強まっています。
調査結果URL:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1726.html
マイナー受けが強み?10代はネットテレビ視聴経験者が4割以上
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2016年9月13日
- 調査対象期間:2016年8月31日~8月31日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
2016年8月調査結果では、10代のスマートフォンユーザーの4割以上がスマートフォンでテレビを視聴しているとのこと。2017年9月の同調査では、動画の視聴デバイスはスマートフォンという人が最多という結果になったようです。元SMAP3人による、72時間生放送が話題となった「AbemaTV」も、10代では半数近くが利用経験ありと回答しています。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20160913.html
10代の3割以上が地上波テレビ視聴アプリを利用
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2016年12月7日
- 調査対象期間:2016年11月30日~12月2日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
スマートフォン利用者のうち、TVerやNHKオンデマンドなどの地上波テレビ視聴アプリの利用率がもっとも高いのも10代。2015年11月の調査結果では15.7%だったのが1年後に約31%とほぼ倍増しており、急激な拡大を遂げています。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20161207.html
10代の半数近くが動画コンテンツを毎日視聴
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2017年6月28日
- 調査対象期間:2017年6月9日~6月16日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
SNSやYouTubeなど動画投稿サイトの無料コンテンツを視聴している人のうち、「毎日見る」という人は全体の約24%。10代に限定すると約46%と半数ほどとなっています。スマートフォンでの視聴が9割とのことから、「空いた時間に動画を見る」ということが習慣化しているとも考えられます。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://marketing-rc.com/report/report-video-20170628.html
10代女性に聞いた!生配信アプリ、どれ使ってる?
- 調査機関:株式会社マイナビ
- リリース日: 2017年4月3日
- 調査対象者:10代女性
http://official-blog.line.me/ja/archives/64794733.html#live
「SNSでのコミュニケーションはリアルタイムで」が10代の最新トレンド。Instagramのライブ配信機能や、LINEで「SNOW風」に加工した動画を配信できる「LINE LIVE」などの人気が高いようです。スマートフォンという気軽に取り出せるツールで、友人とリアルタイム動画を共有するというのが、遊び兼コミュニケーションの一環ということなのでしょう。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://teenslab.mynavi.jp/column/trend-teen-live-app.html
関連記事:Instagramの新機能「ライブ配信」を徹底解説!ユーザーとのリアルタイムコミュニケーションが簡単に!
3. SNSでの情報収集をどのように利用しているか
「集める」から「引き寄せてためる」情報収集術
- 調査機関: 株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
- リリース日:2018年8月29日(プロモーションフォーラム2018内で発表)
- 調査対象者:10~20代の男女
情報過多といわれて久しい現代、ほしい情報を荒波の中から探り当てることも多いのではないでしょうか。しかし、スマホ・ネイティブといわれる若年層の情報収集行動が、近年変化しています。アルゴリズムを活用して情報が自然と入ってくるよう仕向けるのです。例えば、興味のあるSNS投稿に「いいね」をしたり、気になる画像をクリックします。
すると、ユーザーへのおすすめとして、常に最新の情報が自動的に入り込み、自然とたまっていきます。興味のあるものをスマートフォンに教え込んで、効率的に有益な情報を集めているという意識がなせる業ともいえます。
調査結果URL:https://moduleapps.com/mobile-marketing/13916rpt/
ハッシュタグ検索よりタイムラインで情報収集する割合が高い
- 調査機関: 株式会社ジャストシステム
- リリース日:2017年12月7日
- 調査対象期間:2017年11月29日~12月3日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
SNSでの情報収集手段として、ハッシュタグやキーワードで検索するより、タイムラインから得る頻度が多いと答えた人は全体の約6割。特に10代の女性はタイムラインをメインとして情報収集すると回答した人が約55%で、ハッシュタグやキーワードで検索する機会のほうが多いという人は0%でした。10代男性でも傾向は近く、ハッシュタグ検索のほうが多い人の割合は10%にとどまっています。
フォローしている人数の多さなどにもよりますが、若年層は「これが知りたい」と思って自分から何かを調べるより、タイムラインなど受動的な方法で情報を得る傾向が高いのかもしれません。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20171207.html
10~20代は信頼性より即時性生の声を重視
- 調査機関: 株式会社野村総合研究所
- リリース日: 2017年1月17日
- 調査対象期間:2013年12月13~14日2014年12月8~9日2015年12月19~20日2016年12月17~18日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女、各年3,095~3,098名
10~20代の若者は、信頼度が低いと感じながらも、情報収集の媒体としてテレビよりSNSを利用する人が多い傾向にあるようです。特に10代では7割近くがSNSで情報収集しています。
その理由は、最新の情報が入手できるという即時性にあり、電車の遅れなどをSNSで検索する人も。実際に情報収集に利用したことがあるSNSとして、10~20代男女とも半数以上がTwitterを挙げています。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://www.nri.com/jp/event/mediaforum/2017/pdf/forum245.pdf
10代スマホユーザーの約7割がSNSやニュースコンテンツから情報収集
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2017年3月8日
- 調査対象期間:2017年2月28日~3月6日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
ニュースなどを見るための情報収集メディアのうち、接触頻度がもっとも高いものは全世代でスマートフォンからのインターネットやアプリ。そのうち、利用するジャンルとしてもっとも多いのは全体ではインターネットですが、10代に限定すると69%以上がSNSの投稿やニュースコンテンツを挙げています。
やはり投稿がすぐに反映されるSNSで「いち早く情報を得たい」と考える若者が多いということかもしれません。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20170308.html
4. SNS広告についての調査
SNS広告を見る人は全体の7割、実際に買う人は3割
SNSに表示される広告をクリックしたり見たりするという人が全体の約7割、そのうちで商品購入などの経験がある人は、オンライン購入が約3割、オンライン以外での購入が約2割となっています。
いっぽう、広告を誤ってクリックしたことがある人は全体の7割以上で、広告によって投稿が見づらくなったり、興味のない広告が表示されたりすることを不快に感じる人もそれぞれ3割以上いるようです。また自分の閲覧履歴や位置情報などによって表示されるターゲティング広告に対しては、ネガティブなイメージを持つ人が半数を超えるようです。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
主要SNSの広告配信に不快感を持つ人が1年で増加
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2017年10月12日
- 調査対象期間:2017年9月29日~10月1日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
主要SNS広告に対して不快感を抱く人が多いというのは、2016年調査より増加傾向にあるようです。広告に不快感を持つことがあるSNSはTwitter・Facebookが6割以上、Instagram・LINEが5割強となっています。2017年9月時点でもっとも不快感を抱かれていないSNS広告のプラットフォームはLINEです。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20171012.html
5. SNSに関するトラブルについての調査
スマートフォンの使い過ぎで体調不良や成績悪化も
- 調査機関:デジタルアーツ株式会社
- リリース日:2017年3月1日
- 調査対象期間:2017年1月10日~1月16日
- 調査対象者:携帯電話・スマートフォンを持つ10~18歳の男女618名、および0歳から9歳の子どもを持つ保護者579名(全国)
子どものスマートフォン使用率は年々上昇し、全体で8割を超えるという結果に。さらに、1日の平均利用時間は全体で3.2時間、なかでも女子高校生は6.1時間と圧倒的に長い時間使用しているようです。
女子高校生は、4人に1人が頭痛などの体調不良を感じ、男女どちらの高校生も5人に1人が成績悪化を注意された経験があるなど、使い過ぎによる影響が顕著に見られます。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:http://www.daj.jp/company/release/2017/0301_01/
SNS利用中の子ども 約3割がなんらかのトラブル経験あり
LINEやTwitterなどのSNSを利用している子どものうち、何らかのトラブルを経験したという回答は約26%、分からないという回答も含めると約4割となりました。
トラブルの内容はSNSに熱中して勉強や睡眠などの生活習慣に影響が出たという回答がもっとも多く約14%、不正アクセス・有害サイトの閲覧・架空請求被害などもそれぞれ5%前後の子どもが経験ありとの回答です。またSNS上でしか知らない人との接触や、他人への誹謗中傷、勝手に課金してしまったなど、子どもの意志が関係して起きたトラブルも一定数存在しています。
セキュリティ対策としては、保護者の指導によるものが多く、閲覧制限やアクセス防止など製品や設定による制限は3割以下となっています。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査結果URL:https://www.trendmicro.com/ja_jp/about/press-release/2017/pr-20170706-01.html
SNS上の取引やSNS広告でトラブルに遭った事がある人は2割弱
SNS利用者のうち、8割以上の人はSNS広告をきっかけとした商品購入や、その他SNSを通じた取引に関するトラブルの経験は「特にない」と回答しています。少数ですが、トラブル事例として以下のようなことが挙げられます。
- 広告をクリックしたら関係のないサイトに接続された
- 購入した商品やサービスの金額品質数量への不満
- 購入した商品やサービスが届かない提供されないというトラブル
- 決済や送金に対する手数料が予想以上に割高だった
稀にですが、このようなトラブル例もあるということなので、10代などの若い人は特に気をつけましょう。
詳しい調査結果は以下をご覧ください。
6. まとめ
10代、20代の若者を中心に拡大し続けるSNS。受動的なテレビや新聞と違い、SNSは「自分が見たいものを探して見る」という能動的なメディアなので、彼らにとってより好みやニーズに沿ったものを受信できるのが強みといえます。スマートフォンという手軽にいつでもアクセスできるデバイスの普及が、その成長の勢いに拍車をかけています。
また、今の10代20代が歳を重ねたとしても、「テレビよりネットの動画」「情報収集はSNSで」という傾向は継続される可能性もあります。こうした消費者の行動の変化の兆しを感じ取り、マーケティングに活かしていくことも重要です。そういった点で、若年層以外向けのサービスを提供している事業者にとっても、若い世代の動向は参考になるでしょう。
2019年8月更新! ソーシャルメディア最新動向データまとめ
今年も、ユーザー数・年齢層・利用率などの役立つデータをまとめました!
変化の早いソーシャルメディア業界。この記事では国内外分けて、各SNSプラットフォームが現在どれ位のユーザー数なのかのかということを常にアップデートしていきます。FacebookやTwitter、LINE、Instagramから、Whatsapp、Snapchatなどメッセンジャーアプリまで主要SNSをまとめています。
1.Facebook
国内
・国内月間アクティブユーザー数:2,800万人 ⇒ 2,600万人
・月間アクティブ率:53.1% ⇒ 56.1%
国内の利用者層
海外
・月間アクティブユーザー:22億3,000万人 ⇒ 23億7,500人
・日間アクティブユーザー:14億7,000万人 ⇒ 15億6,200万人
米国の利用者層
その他のデータ
・全世界の中小企業のアクティブなページ数:4,000万ページ ⇒ 6,500万ページ
注目ポイント
まだまだ勢いの止まらない、世界を代表するSNS!
日本のユーザー母数こそ変化が乏しかったものの、国内月間アクティブ率や海外月間アクティブユーザー数はまだまだ増加しています。また、ビジネス利用のページ数も世界的に伸びてきており、個人・企業ともにFacebookが実生活に根付いてきているのではないでしょうか。
2.Twitter
国内
・国内月間アクティブユーザー数:4,000万人 ⇒ 4,500万人
・月間アクティブ率:60.5% ⇒ 70.2%
国内の利用者層
海外
・世界全体ユーザー数(※):3億1,000万人 ⇒ 3億3,500万人
※日本を含む
米国の利用者層
注目ポイント
若年層へのプロモーションに最適!
日米ともに、若年層のユーザーが多くの割合を占めているのが分かります。
特に日本では月間アクティブ率が7割を超え、利用頻度が高まっていると考えられます。若年層をターゲティングしたプロモ施策にはぜひ活用していきたいSNSではないでしょうか。
3.LINE
国内
・月間アクティブユーザー数:8,000万人以上(参照元:2019年12月期第1四半期 決算説明会)
・日間アクティブ / 月間アクティブ 率:86%(参照元:2019年12月期第1四半期 決算説明会)
国内の利用者層
海外
・全世界月間アクティブユーザー数:2億1,700万人以上(参照元:LINE 2017年2月-2017年9月媒体資料)
・上位4ヵ国(※)月間アクティブユーザー数:1億6,800万人以上(参照元:LINE アカウント 2018年4-6月期 媒体資料)
・上位4カ国(※)日間アクティブ / 月間アクティブ 率:75%(参照元:2017年12月期通期決算説明会)
(※日本、台湾、タイ、インドネシアを指す)
注目ポイント
驚異のアクティブ率!
日本では日間・月間ともにアクティブ率が上昇して、かなり好調な印象を受けます。40代は利用者人口の63%に対して、推定ユーザー数において20代の推定ユーザー数を抜いているところも注目です。若年層以外のユーザーへも裾野が広がっているのではないでしょうか。
注意が必要な点としては、アクティブ率が非常に高いため、あまりにメッセージの配信頻度が多い場合は配信をブロックされてしまう危険性があるところです。ターゲットの年齢や利用時間を考えた施策が大切です。
4.Instagram
国内
・月間アクティブユーザー数:2,900万人 ⇒ 3,300万人
(参照元と期間:2018年11月 から 2019年3月時点)
・月間アクティブ率:76.7% ⇒ 84.7%
国内の利用者層
海外
・月間アクティブユーザー数:8億人 ⇒ 10億人
・日間アクティブユーザー数:3億人 ⇒ 5億人
・日間アクティブユーザー数(ストーリーズ):4億人以上
米国の利用者層
注目ポイント
10代20代を中心とした女性の日常生活の一部と化している!
日本では20代を中心に、米国では30、40代を中心に人気があると分かります。日本の月間アクティブ率も10%近くの上昇が見られました。
トレンダーズ株式会社によって2015年に実施された「女性の Instagram 活用」に関する意識・実態調査では、Instagramの投稿から刺激を受け購買に至った経験を持つ女性が回答者の4割を占めました。
5.Pinterest
国内
月間アクティブ率:44.7% ⇒ 60.2%
国内の利用者層
海外
月間アクティブユーザー数:1億人 ⇒ 2.5億人
※日本国内ユーザー含めて
米国の利用者層
注目ポイント
・インターネットユーザーの28%がPinterestを利用
・ユーザーの男女比:女性8割:男性2割
・全アクティビティの94%は女性
6.LinkedIn
国内
国内の利用者層
海外
登録ユーザー数:5億人 ⇒ 5億4600万人
月間アクティブユーザー数:1億600万人
米国の利用者層
企業のSNS活用に関するデータ
本項では、日経BP社の「平成27年度商取引適正化・製品安全に係る事業 (ソーシャルメディア情報の利活用を通じたBtoC 市場における消費者志向経営の推進に関する調査)」のデータを見ながら、企業のソーシャルメディア利用について考えていきます。
http://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/consumer/pdf/sns_report_digest.pdf
企業の活用実態
ソーシャルメディアを活用している企業は63%、今後取り組みたい企業は35%と関心度は高いです。しかし従業員100人以下の企業だと、活用率が比較的低くなっているようです。
企業の利用目的
活用目的として一番目立っているのは「認知向上」、次いで「販売促進」です。オンラインで露出を増やして消費者に触れるようにする認知向上施策ですが、やはり課題として「狙った効果の獲得」を得られていないと答える人が多いようです。
業界別の影響度
消費行動では価格の低く、行動に移しやすい「ファストフード・コーヒー・宅配」、次いで「コンビニエンスストア」において高い影響が見られます。
好感ではロイヤリティ向上にソーシャルメディアが貢献するのか、スポーツブランドやテーマパークなど固定ファンが付きやすい分野に良い反応が見られます。
興味関心ではソーシャルメディアと連動しているキャンペーンの多い「飲料・ビール」がトップに。
まとめ
- 企業の関心は高いものの、規模が小さいところでは着手しきれていない
- 認知向上を狙ってソーシャル活用をする企業は多いが、効果測定が課題になっている
- 消費行動、好感、興味関心など消費者の心理フェーズに合わせてそれぞれ、影響が異なっている
2016年はLINE Ads PlatformやInstagramビジネスプロフィールなど、広告配信や運用管理の機能が充実しました。これからも企業がソーシャル活用しやすい環境作りが進んでいくのではないでしょうか。
最後に
正式なユーザー数の発表がないサービスもありますが、アクティブ率なども見て、どのサービスがどのぐらい盛り上げっているのか参考にして頂けたら幸いです。
【2018年最新版】企業がFacebookページを作成する時に押さえておきたい10の手順
すでに多くのFacebookページが立ち上がっていますが、Facebookのユーザー数や国内Facebookページの数を考えると、これからもまだまだ増えていくと予想されます。
ということで今回は、これからFacebookページの作成を考えてらっしゃる方向けに、ページ制作の流れを10個の手順でまとめました。
- Facebookページの作成にはユーザーアカウントが必要
- 手順1:Facebookページアカウントを取得
- 手順2:Facebookページを一旦非公開にする
- 手順3:Facebookページを管理するメンバーを追加する
- 手順4:「一般」から公開範囲やビジター投稿などの設定をする
- 手順5:「基本データ(ページ情報)」を設定する
- 手順6:プロフィール画像、カバー画像を追加する
- 手順7:「お知らせ」を設定する
- 手順8:タブの追加/並び替えなど「ページを編集」する
- 手順9:ウォール投稿をしておく
- 手順10:告知、集客する
Facebookページの作成にはユーザーアカウントが必要
Facebookページとユーザーアカウントの違い
Facebookページ制作にあたって、まずユーザーアカウントを登録する必要があります。ユーザーとしてFacebookにログインした状態でFacebookページを作成する、もしくは作成済みのFacebookページの管理者に指定してもらうことで、Facebookページを運営できるようになります。
個人のFacebookページを作成する方法は、以下からご確認ください。
Facebookアカウントの作成方法は? | ガイアックスソーシャルメディアラボ
Facebookページは企業や団体、お店などが運営するもので、複数の人が管理人となって運用することができ、広告を出稿することも可能です。ユーザーアカウントは個人にひもづくので基本的に1人1つですが、Facebookページは複数作成・管理できます。
手順1:Facebookページアカウントを取得
(1)Facebookページ作成画面にアクセスする
Facebookページの制作画面にアクセスしましょう。
作成画面への導線はいくつかありますが、リンクが分かりにくいので、下記URLより直接アクセスして下さい。
(2)カテゴリーを選択する
先ほどの作成画面で、自分が作りたいFacebookページのカテゴリーをクリックしてください。
ここでは大きく分けた2つのカテゴリーしかありませんが、この後さらに詳細なカテゴリーを選択できます。
- ビジネスまたはブランド
- コミュニティまたは著名人
後から変更もできるので悩まずざっくりと選んでしまいましょう。
以降、「ビジネスまたはブランド」を選択した場合の解説をします。どのカテゴリーでもFacebookページ作成の流れは同じです。記入する項目が異なるだけです。
(3)カテゴリーを選択し、ページ名を記入する
カテゴリーを選択し、「ページの名前」と「カテゴリー」にキーワードを記入します。
Facebookページ名はあとから編集できるので、まずは「テストページ」などの当たり障りのない名称にしておきましょう。
Facebookページを作成しただけでは友達にお知らせされたりしませんが、作成後はデフォルトで公開になってしまいます。特にクライアント企業のFacebookページを作る際は一旦、別名称で公開したほうがいいでしょう。また、カテゴリーにキーワードを入力すると候補一覧が下に出てきますので、最も近いものを選択してください。
これでFacebookページが開設されました。
手順2:Facebookページを一旦非公開にする
Facebookページアカウントを作成すると、デフォルトで公開になってしまいます。ほかのユーザーに見られないように、一旦管理者だけが閲覧できる状態に設定します。
(1)ページ上部の「設定」をクリックする
画面右上にある「設定」をクリックします。
(2)「一般」の「公開範囲」をクリックする
「一般」の「公開範囲」をクリックします。
(3)「ページは公開されていません」にチェックを入れ「変更を保存」する
デフォルトは「ページは公開されています」になっています。
「ページは公開されていません」のラジオボタンをオンにして、「変更を保存」をクリックします。
「ページを非公開にしますか?」というメッセージが表示されるので、「次へ」をクリックします。
「ページを完成させるために必要なものはありますか?」というメッセージが表示されるので、「非公開にする」をクリックします。質問には答えなくても構いません。
ページが非公開になりました。
手順3:Facebookページを管理するメンバーを追加する
恐らく皆さんが作成するFacebookページは、複数人で運営する事になるでしょう。最初に他のメンバーも管理画面に入れるように、ここで管理人の追加をします。
(1)ページ上部の「設定」をクリックする
(2)左側の「ページの役割」をクリックする
(3)メンバーを追加して、役割を付与する
「新しいページの役割を割り当て」のテキストボックスに名前またはメールアドレスを入力し、追加するメンバーに割り当てる役割を選択し、「追加する」をクリックします。
入力欄にユーザー名を入力すると、候補ユーザーがサジェストされます。そのサジェスト内容をクリックして選択することもできます。
追加するメンバーに付与する役割は「管理者」「編集者」「モデレーター」「広告管理者」「アナリスト」「ライブ寄稿者」から選べます。選択すると、下部にその役割でできることが表示されます。
「追加する」をクリックすると、パスワードを求められるので、入力して「送信」をクリックします。
「既存のページの役割」に追加したメンバーが表示されます。メンバー側で承認されるのを待ちます。
手順4:「一般」から公開範囲やビジター投稿などの設定をする
「一般」から各種の権限・制限などを設定していきましょう。
基本的にはデフォルト設定でも大丈夫ですが、会社や団体の状況に合わせて調整してください。
設定1:公開範囲
Facebookページを一般公開するか、管理人だけに公開するかを選択できます。
設定2:国別制限
Facebookページをどの国のユーザーに表示するかを選択できます。
「指定した国のユーザーにだけ表示」と、逆に「指定した国のユーザーにだけ非表示」を設定できます。設定すると、非ログイン状態でそのFacebookページが閲覧できなくなってしまいますので、全公開をおすすめします。
設定3:年齢制限
Facebookページの閲覧に年齢制限を付けられます。
国別制限と同様、非ログイン状態でFacebookページを閲覧できなくなるので、基本的には全公開をおすすめします。ただし、アルコールを扱っている会社の場合は飲料メーカーの場合は、プルダウンの中にある「アルコール関連」に設定する必要があります。
設定4:ビジター投稿
ページにアクセスした人に投稿を許可するかどうかを選択できます。また許可する場合、写真と動画の投稿を許可するかどうか、ほかの人の投稿をページに表示する前に確認するかどうかを設定でき、表示する前に確認するにした場合、アクティビティログで確認してから投稿を表示することができます。
設定5:ページのモデレーション、不適切な言葉のフィルター
特定の言葉を含む投稿やコメントをブロックすることができます。ページで表示したくないキーワードを登録しておくと、投稿やコメントでそのキーワードが使用された時、自動的にスパムと判断されます。
設定6:タグ付けの権限
ページが投稿した写真や動画に他の人がタグ付けすることを許可するかどうか設定できます。
設定7:コメントランク
いいね!や返信が多いコメントやほかの認証ページなどからのコメントが最初に表示されるよう設定できます。この設定がオンになってない場合は、最新のコメントが最初に表示されます。
手順5:「基本データ(ページ情報)」を設定する
「基本データ(ページ情報)」を設定しましょう。
基本データの入力項目は、Facebookページのカテゴリーによって異なります。皆さんが選択したカテゴリーに合わせて入力してください。ここでは、参考までに「ビジネスまたはブランド」>「商品・サービス」の場合の入力内容についてご紹介します。
基本データ(ページ情報)の編集画面は、左カラムの「ページ情報」をクリックして開きます。
以下の画面が開くので、それぞれ編集します。
一般
・カテゴリ…最初に設定したカテゴリーに加えて、複数のカテゴリーを登録することができます。
・名前…Facebookページの名称
・ユーザーネーム…固有のユーザーネームをページに設定することで、検索で見つけやすくなります。また、ユーザーネームがあるページはカスタムURLを作成でき、これによりページへのアクセスやメッセージの送信がより簡単になります。
事業内容
・開始日…不明、誕生、設立、開始、開業、作成、発売/リリースから選んで、年月日を設定します。
・ミッション
その他の連絡先情報
・電話番号
・Facebook MessengerのチャットID
・メールアドレス
・ウェブサイト
・Other Accounts…Instagram、LINEなどほかのサービスのアカウント
詳細
・Release Date…リリース日
・ページ情報…ページの簡単な説明文を155文字以内で入力します。
・所有者情報…ウェブサイトの所有権
・会社概要
・基本情報
・Founding date…設立日
・受賞歴
・商品・サービス
・メニュー
・プライバシーポリシー
・ページID
・カテゴリ表示…検索
ストーリー
これは、Instagramでいるストーリーと同様の機能です。パソコンからのストーリー投稿は、写真のみになります。
動画はスマートフォンからしか投稿できませんが、その機能を少し紹介しておきます。スマートフォンから送信できるコンテンツは以下の通りです。
・写真、動画を撮影して送る
・テキストに背景を付けてメッセージを送る
・ライブ動画を配信する
・すでに撮影済みの写真や動画をアップロードする
個人アカウントとは異なり、Facebookページからの投稿にはコメントを付けることができないのが特徴です。
チームメンバー
Facebookページの「ページ情報」を開くと、右側に「チームメンバー」の項目が表示されています。
ここにある「自分自身をチームメンバーとして追加」をクリックすると、以下のような画面になります。
OKすると、自分の名前とプロフィール写真が表示されます(ただし、ページが非公開設定の間は表示されません)。
この機能により、Facebookページと個人アカウントの紐付けが強化されることになりました。
これからは「ページの管理者は誰か」を簡単に知ることができるようになるので、作成したFacebookページの信頼性を上げるには有効でしょう。ページ公開時には、設定しておいたほうがいい項目だといえます。
手順6:プロフィール画像、カバー画像を追加する
次にプロフィール画像を設定します。
(1)プロフィール画像の追加
「写真を追加」または右下のカメラマークをクリックし、「写真アルバムから選択」「写真を撮る」「写真をアップロード」のいずれかを選択します。「写真を撮る」を選択するとカメラが起動します。
(2)カバー画像の追加
カバー写真を変更するには、「カバー写真を追加」をクリックし、同様に「写真から選択」「動画から選択」「写真・動画をアップロード」「スライドショーを作成」から写真の項目を選択します。
使用する画像のサイズ、要件
プロフィール写真の実際に表示される画像サイズは、PCでは170×170ピクセル、スマートフォンでは128×128ピクセル、フィーチャーフォンでは基本36×36ピクセルです。正方形ではない画像の場合、正方形にトリミングされます。
最低でも180×180ピクセル以上の画像が必要とされており、320×320ピクセル以上だと写真が小さすぎるという警告が表示されないようです。
カバー写真は、少なくとも399×150ピクセルが必要です。実際に表示される画像サイズは、PCでは820×312ピクセル、スマートフォンでは640×360ピクセル、フィーチャーフォンでは表示されません。
いずれもロゴやテキストを含む写真を使う場合はPNGファイルを使用するとよりきれいに見えます。
カバーには、動画やスライドショーも設定可能
また、カバー写真の代わりに動画やスライドショーを設定できます。まずは「カバー写真を追加」をクリックし、選択肢の中から「動画から選択」「写真・動画をアップロード」「スライドショーを作成」のいずれかを選びます。
- ・写真・動画をアップロード…パソコンから動画をアップロードします。
- ・動画から選択…Facebookページにアップロード済みの動画を使用します。
- ・スライドショーを作成…基本的に自分でアップロードしますが、そのページに投稿済みの写真からFacebook側で自動的に選択する場合があります。
カバー動画は、サイズが820 x 312ピクセル以上、長さは20~90秒です。推奨動画サイズは820 x 462ピクセルとなっています。
カバー動画を選択するときは、カバー動画がFacebookページ規約に従っていること、虚偽のカバー動画や誤解を招く恐れがあるカバー動画・著作権を侵害しているカバー動画ではないことを確認してください。動画は後で削除をしても、自動的に消去されることはありません。Facebookページの動画ライブラリに引き続き表示されます。
スライドショーを作成する際、そのページに投稿済みの写真をFacebook側で自動的に選択する場合がありますが、追加された写真は削除できます。アップロードする写真のサイズは、幅400ピクセル以上×高さ150ピクセル以上で、5点まで追加可能。写真の左右に表示される矢印をクリックすると、スライドショーの表示を確認でき、編集と削除は、スライドショーにマウスを重ねたときに表示される「カバー写真を変更」からできます。
参考:
https://www.facebook.com/help/132465104004008
https://www.facebook.com/help/1163218293809614
手順7:「お知らせ」を設定する
ページにアクティビティがあった時や重要なアップデートがあった時のお知らせの要不要、頻度を設定します。
受信する場合、その都度受信するか、12~24時間ごとにその間のページのアクティビティに関するお知らせを1つにまとめて受信するかを選べます。その都度受信する場合、お知らせを受けたい内容を個別に設定できます。
Facebookページにユーザーからメッセージが送信された時にも、お知らせを受け取ることができます。メッセージはなるべく早く気づけた方がいいので、設定がオンになっているかどうか必ず確認しましょう。
なお、ページのお知らせ設定を変更しても、そのページを管理しているほかのメンバーのお知らせ設定には影響しません。ほかのメンバーには、各自が選んだ設定に基づいて、引き続きページからのお知らせが届きます。
手順8:タブの追加/並び替えなど「ページを編集」する
ページのカテゴリーややりたいことに合わせてページを編集します。ここでページを編集することで表示するタブを追加したり、並び替えたりできます。最適なテンプレートを選択し、そこから編集作業に移るとスムーズでしょう。
(1)テンプレートを選択
テンプレートによって、Facebookページ左側タブやボタンの内容や順序が変わります。それぞれの特徴と、タブの内容、順序は以下のとおりです。
・標準
標準のテンプレートです。
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・ショッピング
ショップ(オンラインショップ)、イベント(イベントページ)が含まれます。ECサイトや小売店に適したテンプレートです。
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・ビジネス
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・サービス
利用者がサービスを見つけて、スムーズに連絡できるようにデザインされたテンプレートです。
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・会場
営業時間、会場の場所、今後のイベントなど会場の概要を伝えるのに適しています。
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タブ:ホーム/イベント/レビュー/ページ情報/動画/写真/投稿/コミュニティ/情報と広告
・映画
写真やビジネス情報などをハイライトにして見せるのに適しています。
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タブ:ホーム/投稿/レビュー/動画/写真/ページ情報/コミュニティ/情報と広告
活動を紹介し、募金や寄付を促すことがしやすいテンプレートです。
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・政治家
政治家が支持者などにアピールして、メッセージを伝えることができるテンプレートです。
ページのボタン
①メインボタン:メッセージを送信
②ツールバーのボタン:いいね!/フォローする/シェア/保存
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・レストラン・カフェ
写真、メニュー、営業時間、場所など、飲食店にとって重要な情報を目立たせることができます。
ページのボタン
①メインボタン:道順の表示
②ツールバーのボタン:いいね!/フォローする/シェア/保存
タブ:ホーム/クーポン/レビュー/写真/投稿/動画/イベント/ページ情報/コミュニティ/情報と広告
・Video Page
ページ上で動画コンテンツを披露することができます。
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(2)タブの表示設定/並び替え
使用するテンプレートによって表示されるタブは異なりますが、テンプレートを選択した後にさらに自分でアレンジすることもできます。
タブの非表示
「レビュー」「ショップ」「イベント」などいくつかのタブは非表示にすることができます。タブの名前の右にある「設定」をクリックします。
「レビューを表示」を「オフ」にして「保存する」をクリックします。
タブの追加
次にタブを追加する場合は、下部の「タブを追加」をクリックします。
追加したいタブを「タブを追加」をクリックして追加します。
タブの並べ替え
タブの順序を並び替えたい時は、タブの名前の上をクリックして、ドラッグ&ドロップします。
手順9:ウォール投稿をしておく
最初にFacebookページを非表示に設定しましたが、公開設定に変更する前に必ずいくつか投稿をしておきましょう。
新しく流入して来たユーザーは、ウォール投稿の中身を見てファンになるか判断する可能性が高いです。何も投稿がなければ放置されているFacebookページだと思われます。
「ファンになったらこんな投稿が見れるんだ!」というのがイメージできるようにしておきましょう。
手順10:告知・集客する
Facebookページは立ち上げただけではファンは増えません。ファンを増やすには、必ず何かしらの告知をして集客する必要があります。
広告は有料ですが、無料でできる方法もあります。予算感やファン数の目標に合わせて実施しましょう。
無料施策1:既存会員へのご案内
まずはすでに持っている会員組織へ告知します。
無料施策2:プレスリリース
「Facebookページを開始しました。」というプレスリリースも打ちましょう。
ネット系のメディアに掲載されるので、普段接点を持てていない方の集客にもつながります。
<最近、他社が行ったプレスリリース例>
- 「龍が如く」スタジオ、Facebookページを開設
- エース損保、新卒採用向けにFacebookページを開設
- 永谷園、Facebookページでおみくじキャンペーン
- アドビ、Acrobatのテクニックを紹介する公式Facebookページを開設
無料施策3:Likeボックスをサイトやブログに表示
Likeボックスとは、Facebookページの一部機能を外部サイトに設置する、ブログパーツのような機能です。
Facebookが公式に発行していて、そのFacebookページに対する「いいね!」ボタンや「ファン」の一覧を並べられます。
発行は「Social Plugins」から出来ます。
プラグイン発行ページ
無料施策4:Facebook上の友達に知らせる
Facebookで友達になっている方に対して、個別にご案内できます。以下の赤枠部分から「いいね!」をリクエストする友達を選択します。
有料施策1:Facebook広告
Facebook内のセルフ広告サービスを利用しましょう。Facebookアカウントを持っていれば、誰でも出稿可能です。ページの左カラムの下部にある「広告を出す」をクリックすると、広告出稿画面に遷移します。
有料施策2:ほかの広告手段への入れ込み
最近少しずつ増えてきていますが、CM・雑誌・新聞等でのマス広告や、店頭SPツールでFacebookページの案内をしましょう。
「Facebookページをやっています」と触れておくだけで、Facebookを使っていて、普段そのブランドが好きな方は自分で検索してファンになってくれます。
以上、「【2018年最新版】企業がFacebookページを作成する時に押さえておきたい10の手順』でした。
6月の主要SNSニュースまとめ!
InstagramのMAUの更新や新機能の発表、Facebookの情報管理に対する対応など6月もマーケターが見逃せないSNSニュースが盛りだくさんです!
■目次
1. 全般
ミレニアル世代の5人に1人、友人の電話番号やメアドを知らずSNSで連絡
サムスン電子の「Galaxy」とディグラム・ラボが、「スマートフォンの機能に対する意識調査」を実施しました。
「ミレニアル世代」は、西暦2000年以降に成人を迎える、1980年~2000年代初頭生まれの世代と定義されています。
結果としてミレニアル世代の5人に1人は、友人の連絡先をSNSしか知らない実態が判明しました。
ミレニアル世代以前の世代の連絡手段として活用されていたのはメールアドレスや電話番号でしたが、だんだんと活用されなくなってきています。特にスマホネイティブである若年層にはこうした傾向が顕著に現れています。
SNSが発達したことにより、メールや電話機能を持つSNSアプリが主要な連絡手段となってSNS上での情報のシェアが活発に行われるようになっています。
企業としてもSNS上でのプロモーション施策を検討すること当然の結果と言えます。オーガニック施策にせよ広告施策にせよ、SNS上でユーザーに受け入れられるために企業主体ではなくユーザー目線での発信を行うことが重要です。
参考:
https://webtan.impress.co.jp/n/2019/06/04/32870
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000030942.html
2. Facebook
仕組みをわかりやすく説明するための利用規約を更新
Facebookは自社の収益モデルとサービス利用における利用者の権利をより明確に説明するため、利用規約を更新しました。より明確な説明を提供することを目的としているようです。
今回の利用規約の更新は2019年7月31日より世界中のFacebook利用者全員に対して有効になります。変更内容についてはFacebook利用規約ページで確認できます。
Facebook社はこれまでの情報流出の問題や欧州のデータ規制が強化される影響もあり、情報管理の体制や自社サービスの改善を迫られていました。同社は欧州の委員会と連携して利用規約を更新するなどプラットフォームの健全化に尽力しています。
今後もビジネスの仕組みや個人情報の取り扱い、利用者による個人情報の管理についての取り組みを継続的に行うとしており、ユーザー及び広告主に対して、安全性をアピールしています。
参考:
https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/06/updating-our-terms/
https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/06/offering-greater-transparency/
3. Twitter
スワイプでリスト表示を切り替えるテストを開始
Twitter社は6月26日、ホームタイムラインからスワイプでリストを表示できる機能のテストを開始すると発表しました。
これまでもモバイルアプリ上ですることができましたが、表示するにはメニューからリストを選び、そこから目当てのリストを選ぶ必要がありました。これが手軽にスワイプで切り替えられるようになります。
現状のリスト機能では、例えば「スポーツ」「料理」「アイドル」など、自身の趣味や関心事にしぼって情報をストックでき、特定の情報をまとめて閲覧できます。
同機能が実装されて各カテゴリをスワイプで切り替えられるようになると、より手軽に多くの投稿を閲覧できるようになります。使い方が上手く広まれば、ユーザーは将来的にニュースアプリのように活用し、滞在時間が増えたりするのではないでしょうか。
企業アカウントもユーザーにとって有益な情報を継続的に発信することでリストに加わることができ、情報が拡散される可能性が高まるかもしれません。
参考:
https://japanese.engadget.com/2019/06/26/twitter/
NPBが球宴で「Twitter賞」制定
日本プロ野球機構(NPB)は6月12日、「マイナビオールスターゲーム2019」でTwitter Japan社の協賛により「Twitter賞」を制定すると発表しました。
「Twitter賞」はオールスターゲーム期間中、Twitter上で最も注目され、オールスターゲームの盛り上がりに貢献した選手1人に授与されるようです。
Twitterはリアルタイム性が高く、スマホ片手に「ながら視聴」を楽しむ文化があります。ユーザーのなかには始めからハッシュタグを付けながら観戦するつもりの人もいれば、Twitterの人気トレンドに挙がることでハッシュタグを当日知る人もいます。
スポーツではチームだけでなく選手やマスコットにもファンがつきます。ファンは彼らをフォローし試合以外の様子を見たり相互にやり取りしたりするのを楽しみにします。
同企画は選手の自主的な発信およびファンの情報拡散を後押し、当日の試合がオンライン・オフライン共に盛り上がることを期待しているのだと考えられます。
参考:
https://full-count.jp/2019/06/12/post405872/
http://npb.jp/news/detail/20190612_02.html
4. Instagram
国内月間アクティブアカウント数が3,300万を突破
Instagramは6月7日、国内の月間アクティブアカウント数が3,300万人を突破(2019年3月時点)したことを発表しました。
これまで女性の比率が多かったですが今回の発表で男性の比率が43%まで増えています。
日本におけるInstagramは引き続き拡大を続けており、様々なデータや調査から、日本の利用者の日常の一部となっていることが読み取れます。
昨今のInstagramは、かつてのように綺麗な景色や美味しそうな食事といった非日常の投稿だけが集まる場ではなく、投稿しやすい日常の投稿が比較的増えてきています。
国内MAU数が急伸して男性の比率も高まっていて、女性だけではなく男性に向けた商品やサービスの認知においても活用できるメディアに成長していると言えます。
また、ショッピング機能の登場で認知から購買まで一気通貫でできるようになり、EC事業者などでも活用が増えているようです。ユーザー数の伸長と機能の拡充の両方、今後も注目です。
参考:
https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/06/japan_maaupdate-2/
「ブランドコンテンツ広告」を提供開始
Instagramは6月4日(米国時間)、広告の新メニュー「ブランドコンテンツ広告」の提供を開始しました。
同広告はクリエイターのアカウントから企業の広告を配信できます。その場合、アカウント名の下に「広告」の表示され、キャプション欄の冒頭には「XXX(ブランド名)とのタイアップ投稿」と明記されます。
これまでは企業は自社アカウントでしか出稿ができませんでしたが、タイアップ表記と一緒に、クリエイターが普段通りに投稿をする形で広告出稿が可能になります。
注意点としてたしかに同機能はユーザーに受容されやすいフォーマットで配信できることがメリットですが、クリエイターにどんなファンがいるのかを理解をしなければ商材と受け手のミスマッチが起きてしまうことが挙げられます。
そのためクリエイターが抱えているフォロワーのユーザー属性を分析し、自社の商材にあったフォロワーを抱えているクリエイターを活用するという手法が考えられます。
参考:
https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/06/branded_content_ads/
「発見」タブにも広告表示
Instagramは6月26日(米国時間)、発見タブ(虫眼鏡アイコンのページ)内において広告の提供を開始しました。
発見タブに表示されるフィード投稿をタップすることで、写真や動画を閲覧する際に広告が表示されるようになります。
フィードやストーリーズに表示される広告と同様に、利用者は表示される広告を報告したり、非表示にすることが可能です。
発見タブには各ユーザーの興味関心に基づいた情報が表示されます。広告枠化された背景として、全ユーザーのうち50%以上のユーザーに使われおり、比較的よく使われる機能であることが挙げられます。
出稿方法はフィードやストーリーズと同様、広告の配置設定に加えるだけです。Instagram側で配信後の最適化がなされるため運用も特別難しくありません。急速にMAU数が伸びているInstagramにおいて広告の配信面が増えたこともあり、既にInstagram広告を活用している企業は併せて検証してみるのはいかがでしょうか。
参考:
https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/06/ads_in_explore/
5. YouTube
アルゴリズムがユーザーに一部表示される
YouTubeは6月27日(米国時間)、「ホーム」のページや「次の動画」に現れる動画の表示に関するアルゴリズムの内部を見せると発表しました。
同機能は現段階では、英語でサインインしているユーザーにまず提供されます。のちに全世界に対応予定だそうです。iOS・Androidとも、またデスクトップについても利用可能になるようです。
今回Google社がアルゴリズムの一部をユーザーに表示させるようです(YouTubeは現在Google社傘下)。
YouTubeもFacebook社と同様、政府による規制の圧力を受けて、プラットフォームとしてユーザーに対しどういう意図でコンテンツを表示しているのかできるだけ伝えることで透明性を保とうとしています。
同機能の導入によってユーザーは「おすすめ動画」に表示されている理由がわかり、好まない動画については表示させないこともできるようになります。
6. Pinterest
30~40代女性ユーザー急増の理由
AppApe社の調査によると、2019年第1四半期(1~3月)のアプリの動向を見ると、日本国内の今年2月からの伸びが顕著に現れていて、30-40代女性の利用者が特に増えていると判明しました。
Instagramは「過去の体験を投稿し、それに対し共感してもらう」のが一般的な使い方ですがPinterestは「未来の体験や自分の欲望のイメージ」を共有する場として機能します。
FacebookやInstagramのフィードは家族や友人など人同士での繋がりをメインとしていますが、Pinterestについてはコンテンツ軸で繋がるメディアだと位置付けられます。
公式な国内MAU数が発表されていませんが、App Ape社の調査によると30-40代の女性ユーザーが増加しているようです。これはPinterest内でファッション・ビューティー系のコンテンツを検索、閲覧するのが人気だからだと言えます。
PinterestではAPIを使いコンテンツを自社アカウントに掲載できます。仕組み上、コンテンツをPinterest内に置いておくだけでユーザーに見られやすくなるため、特にファッションやコスメを扱うEC事業者の方は活用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考:
https://biz-journal.jp/2019/06/post_28320.html
7. LINE
グループトーク機能を拡張した「OpenChat」発表
LINEは6月27日、LINEアプリのグループトーク機能を拡張した「OpenChat(オープンチャット)」を発表しました。
同機能では「友だち」登録していない人同士でもURLなどを共有することで招待可能になります。またトークルームごとに名前やプロフィール写真を設定できるようになります。
今までは基本的に1人1アカウントが基本でしたが、この機能が導入されるとTwitterのアカウント切り替えのように興味関心ごとで名前や写真を替えながら(時にハンドルネームで登録して)ユーザーはコミュニケーションがもっと気軽に取れるようになります。
また同機能では最大5,000人のユーザーと、友だち登録していない状態でもやり取り可能になります。大きなイベントなどでも、今まで以上に気兼ねなくチャットに呼べます。
LINE NEWSとの連携も行われるので、話題のニュースをきっかけに様々なコミュニティで意見が飛び交うようになります。利用が活発になれば企業の新商品やサービスなども、各コミュニティで語られる機会が将来的に増えるとも考えられます。
インスタグラム#ハッシュタグの付け方 | 意味や検索方法・人気タグ・フォロー機能
Instagram(インスタグラム)で重要なのがハッシュタグです。インスタグラムでフォロワーを増やすには検索を意識したハッシュタグのつけ方が非常に重要です。ハッシュタグの付け方や人気のハッシュタグ、フォロー機能の使い方などを解説します。
1.どのようなハッシュタグが人気なのか10種類に絞って紹介
#love
loveはもっとも付けられているハッシュタグの1つで、友だちや家族の写真、好きなものの写真など幅広く使われるハッシュタグです。
#like4like
like4likeはlike for like の略で投稿にいいねをしてくれれば、あなたにもいいねを返しますよという意味になります。
#me
文字どおり、私という意味で自撮り写真などを投稿する際によく用いられるハッシュタグです。
#ootd
Outfit of The dayの略で日本語に直すと今日のコーディネイトという意味になります。自分のファッションを投稿する際に用いられるハッシュタグです。
#tbt
throw back Thursdayの略で日本語に直すと、木曜日に思い出を振り返ろうという意味になります。過去の写真や動画を投稿する際に使用されます。
#insta○○
○○の部分にはfoodやtravelなどのカテゴリー名が入ります。特定のカテゴリーのインスタグラムの投稿に用いる一般的なハッシュタグです。自分の投稿がinsta何に当たるかは投稿の際にチェックしてください。
#photooftheday
日本語に直すと今日の1枚という意味になります。その日1日を象徴する画像や動画を投稿する際に使用されます。
#fashion
そのままのとおりファッションという意味です。コーディネイトやおしゃれなアイテムの画像や動画を投稿する際に使用します。
#cute
そのままのとおりかわいいという意味です。かわいい画像や動画を投稿する際の定番のハッシュタグです。
#follow
そのままのとおりフォローという意味です。フォローしてほしいという意味でフォロワーを増やす際に使用されます。
2.インスタグラムはハッシュタグで変わる!
以上、インスタグラムのハッシュタグについて説明してきました。インスタのフォロワー数や閲覧者数は写真の質だけではなくハッシュタグのつけ方1つで大きく変わります。
どのようなに検索からユーザーを誘導するのか、人気のハッシュタグは何かなど、フォロワーを増やしたい場合は、画像に拘るだけではなく戦略的にハッシュタグのつけ方にもこだわる必要があります。
【2019年4月】Facebookニュースフィードのアルゴリズム最新情報!
【2019年5月更新】Facebookニュースフィードのアルゴリズム最新情報!
毎日いろいろな情報が流れてくるFacebook。ついダラダラと見続けてしまって、気づいたら結構な時間が経っていた、なんて経験は多くの人があるのではないでしょうか。ちなみにあれらの情報が、どんなルールを持って決まっているのか知っていますか?
「いいね、が多い記事から・・?」「シェアが多い記事から・・?」
じつはそんな単純な話でもないのです。Facebookはユーザーに最も有益な情報が提供できるように、日々独自のアルゴリズムを開発・改善し続けています。本記事では、そんなFacebookの改善がまとめられている「Facebookニュースルーム」というサイトを参考に、直近1年のニュースフィードのアルゴリズムの変遷をまとめてみました。
このアルゴリズムの遷移は、いわばFacebookの方針書。詳しく見ていくと、Facebookの目指す先や課題感が見えてきます。時系順にアルゴリズムの変遷を追いつつ、見えてくるFacebookの方針をまとめていきます。
2019年4月22日:最新情報を加筆しました。
■目次
1. ニュースフィードのアルゴリズムの仕組みとは?
スマートフォンが普及してインターネット上の情報に触れる時間は、以前に比べて増えていることは多くの人が実感することだと思いますが、それに合わせて価値の低い情報に時間を浪費してしまっていると感じることはないでしょうか。
Facebookではその対策の一環で、ユーザーにとって最も「魅力的なコンテンツ」は何かを調査し、フィード上でユーザーと情報を繋げることをミッションとしています。この「魅力的なコンテンツ」を評価する上で、下記の3つを重視してアルゴリズムの改善や開発の基準にしているとFacebookは発表しています。
① 友人や家族の情報
Facebookはもともと友人や家族、場所に人をつなぐことを目的に開発されました。その考え方はフィードのアルゴリズムにも強く反映されています。身近な人の情報は優先的に取り扱われ、さらにその人にとって有益であったり、エンターテイメント性のある情報はさらに重視されています。
② アイデアとしてのプラットフォーム
Facebookは、新しいアイデアにつながるような情報であるかどうかも重視しています。例えば、誰もが知るべきような話ではなく、その人自身が一番求めているアイデアが見つかり、新しい発見につながるようなフィードを目指しています。
③ ユーザーが本当に求めている情報か否か
情報がユーザーにとって有益であるかどうかは、クリック率やいいねでは必ずしも図られません。例えば、悲しいニュースは誰もがいいね!やシェアは控えますが、それが人々にとって無関心なニュースであるという意味にはなりません。
実際にそのニュースをどれくらい読んだのか、どれくらいページ滞在したのかも計測し、情報の価値を計測しています。詳しい仕組みは、下記の動画でニュースフィードのプロダクトマネジメント担当副社長Adam Mosseri氏によって解説されています。
https://newsroom.fb.com/news/2016/04/news-feed-fyi-from-f8-how-news-feed-works/
上記の3つを大きな軸としてこれまでフィードの改善や改修が行われてきました。具体的にはどんな改善がされてきたか、直近1年間の変遷を見ていきましょう。
2. ニュースフィードの変遷
本項では、昨年春から今年までに行われてきたニュースフィードに関する、8つのアップデートをまとめてみました。
① 2016年6月29日
友達の投稿の「見逃し」を防ぐ
身近な人の投稿を見逃さないため、ニュースフィードのランキングの変更がされました。従来も身近な人の投稿は重要視されていましたが、新しい情報が次々とフィードに投稿される中で、情報が埋もれてしまう可能性がありました。
そこで、それら身近な人の投稿はさらに重視し、フィードの上部に表示されるようにアルゴリズムの変更が行われました。
副次的な作用として、このアップデートにより、友人にシェアされるようなコンテンツやページがより重視される一方で、シェアの割合が低いようなページでは一部流入数が減るケースがあったようです。
② 2016年8月4日
「釣りタイトル」を削減する対策
https://newsroom.fb.com/news/2016/08/news-feed-fyi-further-reducing-clickbait-in-feed/
タイトルに惹かれてクリックしてみたら思った内容と全然違った、という経験が1度はあるかと思います。そうしたいわゆる「釣りタイトル」(「クリックベイト」とも呼ばれる)を減らす対策が行われました。
具体的には釣りタイトルでよく使われる文言を識別するためのシステムが組まれ、「釣りタイトル」を利用しがちなサイトやページやサイトを検出、対象のページをフィードの下部に表示されるようになりました。
また、クリックしてすぐ離脱されているページは、釣りタイトルの傾向があるとして、その配信量を下げるような対策が取られています。
③ 2016年8月11日
その人にとって有効なコンテンツを予測するアルゴリズムの追加
https://newsroom.fb.com/news/2016/08/news-feed-fyi-showing-you-more-personally-informative-stories/
このアップデートでは、ユーザーごとにどんな情報が最も有益なのかを判別するアルゴリズムが追加されました。
自分にとっては有益な情報も、他の人にも同じく有益であるとは限りません。誰が、どんな情報を評価するかを知るために、Facebookは毎日数万人規模のユーザー調査を行いました。
この調査によってより有益な情報が予測されるようになり、一人ひとりのユーザーに対して有益な情報が提供されるようになりました。
④ 2016年12月15日
フェイクニュースへの対策
https://newsroom.fb.com/news/2016/12/news-feed-fyi-addressing-hoaxes-and-fake-news/
事実と異なる内容の「フェイクニュース」は大きな問題になっていますが、Facebookもこの問題には真剣取り組んでいるようです。アップデートのリリース分も、他の文章と比較するとだいぶ長めに書かれています。
このアップデートでは、フェイクニュースに対応するために、いくつかの機能が追加されました。
1つ目には、ユーザーが簡単にフェイクニュースの報告ができるよう、フィード上に報告用のボタンが設置されました。ユーザーはそのユースがフェイクなのか、スパムなのかを報告できるようになり、むやみな拡散を防いでいます。
2つ目に、第三者機関を用いてフェイクニュースの「フラグ」を立てる機能も追加しています。例えばある記事がフェイクニュースだと思われたとき、第三者機関はフェイクニュースの「フラグ」を立てます。それをユーザーは見て、シェアするかしないか、を自分で判断できるようになることにより、フェイクニュースの拡散が防がれるようになります。
⑤ 2017年1月26日
動画を評価するアルゴリズムの追加
このアップデートでは、個々人にとって最も関連度の高い動画を発見するためのアルゴリズムが追加されました。
具体的には動画の「視聴完了率」を指標として追加し、その動画が最後まで見られるほど、動画の価値が高いと判断するようになりました。また、同じ完了率で長い動画と短い動画があった場合、長い動画の方が制作の難易度も高くなるという考えのもと、長い動画が評価されるようになりました。
そのため同アップデート後には、長い動画の方がやや評価され、短い動画の評価はやや落ちるようになりました。
⑥ 2017年1月31日
タイムリーかつ、精度の高いコンテンツを提供するアルゴリズムの追加
さらにコンテンツの質を上げていくため、記事がスパムであるか否かを判断するアルゴリズムが追加されました。例えば投稿が頻繁にユーザーによって隠されていれば、そのコンテンツは質が低いと判断され、フィードの下部に表示されるようになります。
また、自分にかかわりのある多くの人が話題にしている内容がさらに評価されるようになりました。例えば、自分が好きなサッカーチームがちょうど今勝ったとき、ニュースフィードではその試合についての内容が流れやすくなるようになりました。
⑦ 2017年4月25日
関連記事を表示させるテストを実施
https://newsroom.fb.com/news/2017/04/news-feed-fyi-new-test-with-related-articles/
このアップデートでは、フィード上で話題になっている投稿の下の部分に、関連した内容の記事が表示されるようになりました。例えば体の健康にまつわる投稿がされれば、その下部に健康にまつわる記事が合わせて表示されます。
これにより、ユーザーは自分が興味ある情報について、よりたくさんの情報を集めることができるようになりました。あくまでも試験的にやっているようで、結果を受けてさらに改善したり、他のサービスでの展開を予定しているようです。
⑧ 2017年5月10日
価値の低いWebページへのリンクを減らす
https://newsroom.fb.com/news/2017/05/reducing-links-to-low-quality-web-page-experiences/
リンク先に飛んでもほとんど情報がないようなページを減らすため、価値の低いページのリンクをフィード上から減らす変更がされました。
具体的にはFacebookからリンクされた数10万ページをFacebookが見直し、中身を持たないページや有害な広告ページを発見。それと類似したページをAIを使って検索させ、該当するページはフィードに表示させないような対策がとられました。この施策により、品質の低いランディングページやサイトはトラフィックが減少する可能性があることをFacebookは公表しています。
この変更は数か月にわたって広がっていくとのことで、すぐに大きな影響があるとは考えられませんが、今後広告用のページはこのアルゴリズムを十分に理解して制作する必要があるかもしれません。
⑨2017年6月30日
個々ユーザーに有益なリンク投稿をより多く表示させるように
https://newsroom.fb.com/news/2017/06/news-feed-fyi-showing-more-informative-links-in-news-feed/
前回のアップデートでは質の低いリンク投稿を控える措置が取られましたが、今回は人々に役に立つ情報をより届けられるように改善しているようです。
Facebook社の調査によると、日ごろから大量にリンク投稿をして他人のフィードを圧迫している一部のユーザー群が確認されました。今回は扇動的な内容や事実とは異なる内容をふくむ記事の拡散を防止し、有益な情報が表示されるようにアルゴリズムの変更を行ったとしています。
こちらは「リンク投稿」のみが対象となり、ドメインやページ、写真や動画の表示に対する変更は加えられていません。また大半の広告主の投稿に対して大きな変更はなく、引き続き、ユーザーに有益と思われ反応される情報の配信が大切となります。
⑩2017年8月2日
読み込み速度の早いページが優先的に表示されるように
今回のアップデートでは表示アルゴリズムにページの読み込み時間が考慮され、読み込みの早いページが表示されやすくなります。また各ユーザーのネット接続状況と該当ページの一般的な表示速度の両者が加味されるようになります。読み込みの遅いページに対するユーザーからの不満の解消が目的のようです。
数ヶ月のうちに段階的に反映されるようですが、表示が遅いページのリファラによる遷移数が減ると考えられます。パブリッシャーは引き続き基本的なガイドラインを押さえて、ユーザーに関係のある、有益な情報を発信していくようにしましょう。
⑪2017年8月9日
人の目とAIでクローキングを特定
クローキングとは、ユーザーと検索エンジンであるロボットの2者に対して、異なったコンテンツ、情報を表示する行為のことです。例えば、ユーザーが「携帯電話」と検索したにも関わらず、携帯電話に関係ないサイトが検索結果に表示され、アクセスすると広告やウイルスページに遷移します。意図的にクローキングを行い、ユーザーに悪意ある情報を表示したり、閲覧数を稼ぐためにユーザーを誤情報に誘導したりといった悪質なクローキングはFacebookでは禁止されています。違反した場合は、Facebookから追放される処分が下されます。
このような誤情報を配信するクローキングを撲滅するために、Facebookは AIを導入するとともに、人間の目で同時にチェックを行っています。
なお、クローキングを行っていない通常のビジネスページに一切影響はありません。
⑫2017年8月15日
ニュースフィードの UIをよりわかりやすく使いやすく
https://newsroom.fb.com/news/2017/08/making-news-feed-an-easier-place-to-connect-and-navigate/
ニュースフィードのUIがより見やすく、コミュニケーションしやすいデザインにバージョンアップされました。コメントや、絵文字、シェアボタンが以前よりも大きく簡単にタップできる、backボタンですぐにフィードに戻れるデザインに変更されました。
ポストの外部リンクをクリックする際に、どこのサイトなのかURLが表示されるようになりました。アイコンが四角から円型になり、投稿者が誰なのかをわかりやすく表示するようにデザインされています。
また背景コントラストの配色も紺色から薄いグレーになり吹き出し形式に変更されました。これにより誰のコメントなのか区切りがわかりやすくなりました。
なおこれらデザイン変更は、ページのリーチやトラフィックに影響するものではなく、ユーザーの視認性向上を目的としています。
⑬2017年8月17日
偽動画再生ボタンへの規制を強化
https://newsroom.fb.com/news/2017/08/news-feed-fyi-taking-action-against-video-clickbait/
動画再生ボタンのマークを静止画に挿入して動画投稿を装い、ユーザーのクリックを誘導し、広告やスパムを表示させる「うっかりクリック(クリックベイト)」を狙う投稿の規制に乗り出しました。動画と思い、ついついクリックしてしまうため、「うっかりクリック(クリックベイト)」と呼ばれています。静止画にも関わらず動画を偽装する投稿は、降格処分(ニュースフィードのおける表示順位を落とすという意味だと思われる)になります。
悪質な投稿者を規制するための取り組みであるため、通常の投稿や企業ページには影響はありません。
⑭2017年8月28日
偽ニュースの反復投稿を掲載中止に
https://newsroom.fb.com/news/2017/08/blocking-ads-from-pages-that-repeatedly-share-false-news/
これまでFacebookは偽ニュースや悪質な広告の排除に取り組んできました。現在では、第三者機関が摘発したスパム投稿にリンクする広告を掲載できなくなっています。
今回は、偽ニュースと認定された記事を何度も繰り返して投稿する広告が掲載できなくなりました。これにより、広告を購入することができず、アクセスを集められなくなり、スパマーの本来の目的である収益化を防ぐことができます。悪質な投稿、間違った情報の広告を中止すれば、広告を再度掲載できる可能性もあります。
有益な情報が集まるプラットフォームを目指すFacebookは、悪質なスパマーを排除するために、「1.偽ニュースを配信しても収益を得られない環境作り」「2.偽ニュースの普及を抑制するためのプログラムの開発」「3.ユーザーが偽ニュースを見た時に正しい判断ができるようにサポートする」という3つのサポートに尽力をしています。
今回のアップデートは、悪質なニュース配信者が利益を得られないように規制をかけ、悪質な投稿を発見、排除する取り組みになっています。
⑮2017年12月18日
「エンゲージメント釣り(engagement bait)」投稿を厳正に対処
https://newsroom.fb.com/news/2017/12/news-feed-fyi-fighting-engagement-bait-on-facebook/
Facebookはいいね!やシェア、コメントなどの何かしらのアクションを促すよう煽る投稿を繰り返し続けるユーザーやページの評価を下げると発表しました。
「〇〇な人はいいね!」といった投稿は一般に「エンゲージメントベイト」と呼ばれ、意図的に高いエンゲージメントを獲得することで、ユーザーへのリーチを一層広げようとしています。こうした「エンゲージメントベイト」に該当する投稿はニュースフィードのアルゴリズムを悪用していると見なされ、フィード上で投稿が表示されにくくなります。
ページへの影響について、エンゲージメントベイトを行う広告主や事業主による投稿のリーチ数は減少するでしょう。ページの管理人や運用者には引き続き、ユーザーに関係した意義のある投稿を共有することが求められています。
⑯2018年1月11日
企業ページよりも友人や家族の投稿をもっと表示させる設定を導入
https://newsroom.fb.com/news/2018/01/news-feed-fyi-bringing-people-closer-together/
友達や家族からの投稿を、企業やブランドのFacebookページからの投稿よりも優先するようになります。
背景として、企業やブランドの投稿がユーザーの興味深い内容であったとしても、それらを受動的に見ているより、友達や家族の投稿を見ている方がユーザーの健康に良い影響を与えていると分かったことが挙げられます。
とはいえページの投稿でも、コメントやシェアが多い投稿であれば相対的に優先度は高くなります。Facebook社はページオーナーに対して、コメントが多く付けられる傾向にある「ライブ動画」を投稿するよう奨励しています。
⑰2018年1月20日
ユーザーの評価をニュースメディアの信頼度として反映
https://www.facebook.com/zuck/posts/10104445245963251
CEOのMark Zuckerberg氏は1月20日、自身のFacebookページ上で新たな仕様変更について言及しました。
内容は、ユーザーが閲覧するニュースを高品質なものにするために、ユーザーが信頼でき、かつ有益で、地域の情報を届けるようなニュースを優先的に表示するというものです。
Zuckerberg氏は投稿で「ソーシャルメディアはこれまで以上に人々が情報を拡散することを可能にしており、もしFacebookがこれら問題にきちんと取り組まなければ、さらに問題を大きくしてしまうことになる」と述べています。
信頼できるニュースメディアをFacebook側が判断することも可能ですが、客観性の観点からそれは難しく、また望ましくないとしています。そのためFacebookは、ユーザーへの調査を通じたフィードバックをもとにニュースメディアのランキング付けを行うと発表。ユーザーにそのニュースメディアを知っているか、そしてそのメディアを信頼しているかを調査するとしています。
⑱2018年6月27日
設定したキーワードに関連する投稿を非表示にする機能をテスト
https://newsroom.fb.com/news/2018/06/keyword-snooze-a-new-way-to-help-control-your-news-feed/
Facebookはキーワードを設定することによって関連する投稿を一時的に非表示する機能のテストを開始したことを発表しました。
この機能でスヌーズされたキーワードを含むユーザー・ページ・グループの投稿は30日間非表示になります。
Facebookによると、ユーザーにとって最も関連性の高い投稿をフィードに表示させてもそれが正しいフィードになるとは限らず、ユーザーが重要なことに時間を集中できるようにすることが背景にあるとしています。
⑲2019年3月31日
投稿が表示された理由が分かる「Why am I seeing?(なぜこの投稿が表示されているのか?)」機能が追加
https://newsroom.fb.com/news/2019/03/why-am-i-seeing-this/
Facebookのニュースフィードには独自のアルゴリズムが搭載されており、投稿されて間が空いていない鮮度の高い情報であったり、友人や知人間で話題を呼んでいたり、自分にとって重要そうである投稿が表示されやすい仕組みになっています。
4月現在、まだ日本では実装されておりませんが、今回のアップデートによって各投稿が自分に表示される理由が分かるようになりました。「Why am I seeing?」を押せば、どの友人と繋がっているから、あるいはどのグループに入っているから投稿が表示されているのか詳細を確認でき、今後の表示頻度に対してフィードバックできるようになります。
3. アルゴリズム変更の傾向とFacebookの意図
これまで約1年間のアルゴリズムの変遷を見てきましたが、大きく分けて2つのポイントがアルゴリズムの変更の軸になっているように見受けられます。
1つ目が「関連性の高いコンテンツの提供」で、2つ目がフェイクニュースを中心とした「価値の低いコンテンツの排除」です。
① 関連性の高いコンテンツの提供を
「関連性の高いコンテンツの提供」に関しては開発された当初からFacebookが追い続けている目標であり、この1年間でもたびたびアルゴリズムの改善がされてきました。
直近1年で言えば、リアルタイムでコンテンツを出せるようにしたり、さらに深い情報を与えたりと、様々な施策とテストが実施されていました。このテーマに関してはこれからも追い続ける課題であり、今後もたくさんの施策が行われると考えられます。
② Facebookの死活問題であるフェイクニュース
「価値の低いコンテンツの排除」について、米国の大統領選などフェイクニュースは大きな話題となりましたが、実際にユーザーの生活に悪い影響を及ぼすまでに拡大しています。結果的にSNSへの信用までも低下させており、Facebookにとっての死活問題ともなりかねません。
現状も対策を進めており、フェイクニュースを配信するページの広告出稿をブロックするという対策も実施しています。しかしながら、SNSが自由な表現の場である以上、フェイクニュースを0にすることはかなり難しいと言わざるを得ません。
今後SNSが信用たるメディアとして成長していくためにも、Facebookはフェイクニュースや価値の低い情報への対策を今後も強めていくと考えられます。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
Facebookのアルゴリズムの遷移を見ていくと、今のFacebookの課題や、今後の方針がお分かりになるのではないでしょうか。SNSの巨人であるFacebookの動向は業界自体にも大きな影響を与えます。今後も引き続きその動向を追いつつ、新たなアップグレードがあれば随時更新をしていきます!